ツチノコロリカリアとは?
ナマズ目ロリカリア科シュードヘミオドン属に分類される底棲性のナマズの一種です。
学名はPseudohemiodon laticepsです。
分布は、南米中部を流れるパラグアイ川でラプラタ川を作るパラナ川の最大の支流であることで有名です。
他のロリカリアと同じように平たく真上から見ると何となくプラナリアに似ており、
ロリカリアの特徴でもある尾ビレから伸びているフィラメントと呼ばれている紐状のものが伸びています。
写真の子は、フィラメントがとても長く混泳しているサタノペルカ・デーモンにいつもハモハモされ食べられかけていますが本人も分かっているみたいで食べられかけては逃げを何度も繰り返しています。(笑)
ちなみに、ロリカリア科のフィラメントは「レーダーの役割」とも考えられています。
生体について
体長・見た目
見た目は何と言っても薄い体と尾鰭からのフィラメントが特徴です。
大きさは、約20~30cmになります。目の位置が上にありとてもかわいらしい外見になっています。
そして、とてもきれいなドット模様をしています。
寿命
5年以上になります。
特徴
落ち着いており、温和な性格で他の生体に危害を加えないので様々な生体との混泳も可能です。
普段は、ヒラメやカレイと同じように底床に潜り込んでいたり水槽の底のほうをゆっくりと泳いでいます。
飼育環境について
必要な器具
- 水槽:60cm以上がおすすめです。
- フィルター
- 照明(ライト):あってもなくても可
- ヒーター
- 餌
- 底床
- カルキ抜き(浄水器があればなくてよい)
水槽
ツチノコロリカリアは、水槽の底を遊泳するので60cm以上をおすすめします。
60cm水槽であれば2~3匹が限度となります。
フィルター
今回は、底棲の生体なので底面フィルターは避けたほうがいいです。
筆者は、エーハイムのクラシックシリーズの外部フィルターを使用しています。
もちろん外掛け式フィルターでも大丈夫ですが飼育する水槽の水量に見合ったフィルターを使用することが一番大切です。
照明(ライト)
照明は、あってもなくてもかまいませんが陰性水草以外の水草を水槽に入れる際は必要です。
生体を鑑賞する際もあったほうがきれいに見えます。
水温
水温は、22~27度と一般的な熱帯魚と変わらない水温です。
なので、普通の観賞魚用のヒーターで大丈夫です。
餌
冷凍赤虫や株式会社キョーリンさんからでている、ひかりクレストプレコやひかりクレストキャットを給餌しており、おすすめです。
とはいえ、基本的に、好き嫌いもなくプレコやキャットなどナマズ用の餌であれば食べますので安心してください。
底床
ソイルや大磯砂などもいいですが、生息地の関係やツチノコロリカリアの特徴でもある砂にもぐったりして過ごしていることから粒子の細かい砂をおすすめします。
筆者は、生息地が南米かつパラグアイ川でもあるので現地の環境に似るよう株式会社アクアデザインアマノさんから販売されているラプラタサンドという化粧砂を使用しています。
ソイルや大磯砂など粒子が大きい場合には潜らないことが多いので砂にしてあげるとこのように目だけを外に出し隠れている可愛らしいところを目にすることができます。
水質・硬度
水質は、㏗5.8~7.5と弱酸性から中性で一般的な魚と変わりません。
流木をレイアウトしておくと流木の成分が水中に溶けだし弱酸性に傾くのでレイアウトや水質のことを踏まえてもおすすめします。
硬度は、軟水から中程度の硬水です。
もし、硬度が硬水に数値が傾いてしまう場合には観賞魚用品売り場で販売されているゼオライトを使用すると軟水になりやすいです。
このように水質、硬度ともに敏感ではないので非常に飼育がしやすいです。
その他
水草や、流木を入れてあげると鑑賞するのにもきれいに見えます。
ツチノコロリカリア自体臆病な一面もあるので身を隠したりすることができ落ち着けるので入れてあげるといいです。
飼育上の注意
筆者が飼育している環境下ではそのようなことはないのですが、
- 水質の悪化に弱いとの情報もあるので餌を与えすぎないこと
- 換水をこまめに行う
には気を配っておきましょう。
彼らの生息する底砂の中に嫌気性細菌を蓄積してしまうと水質の悪化につながるので、
換水をする際には底砂を手で耕すようにしたりホースで調整しながら底砂ごと吸い出しながら換水すると嫌気性細菌の蓄積を減少させることができます。
飼育の感想:混泳もOK
筆者は、ツチノコロリカリアを一つの水槽で単体飼育しているのではなく同じ南米原産の
- サタノペルカ・デーモン
- ネオンテトラ
- ピメロディア・タティア
- コリドラス
などと一緒に飼育していますが、温和な性格のため争いもなく同じ底棲のナマズともうまく混泳ができています。
飼育が難しいという記事もありますがそのように難しいと感じたこともなく餌もしっかり食べ、餌を必死で見つけほかの魚に負けず劣らず食べようとしている姿はとてもかわいらしくぜひ皆さんにも一度飼育していただきたい品種です。