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はじめに

日淡や熱帯魚など、多くの種類がひしめくアクアリウムの世界。
ビーシュリンプやスラウェシシュリンプのような小型甲殻類も人気のある種類です。
今回はその中でも「カニ」に注目!
エビの人気に押され気味に感じるかも知れませんが、
カニにも小型種がおり、その色彩の美しさもエビに負けていません。
最近では「アクアテラリウム」も流行っており、
水陸を行き来し立体的でより野性的な魅力に溢れているカニの人気も上がってきています。
この記事では、バンパイアクラブの基本的な生態や仲間の紹介はもちろん、実際に長く飼ってきたからこそ分かる「ちょっとしたコツ」や「やってしまいがちな失敗」まで、できる限り丁寧にお伝えしていきます。これから初めてカニを迎える方も、すでに飼っている方も、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事でわかること
- バンパイアクラブとはどんなカニで、どこに生息しているのか
- バンパイアクラブの仲間(ゲオセサルマ属のドワーフクラブ)のカラーバリエーション
- 水温・水質・陸地比率など、飼育に必要な環境パラメータの目安
- 水槽・フィルター・隠れ家・餌など、具体的な飼育方法とおすすめ用品
- アクアテラリウム(半水半陸)レイアウトの作り方と工夫
- カニ特有の「脱皮」のリスクと対策、そして繁殖の流れ
- 飼育者だけが体験できる「餌くれダンス」や子育ての魅力
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バンパイアクラブってどんなカニ?


画像引用元:チャーム charm 楽天市場店
名前だけ聞いてしまうと廚二病かヴィジュアル系の集まりのように聞こえてしまうかも知れませんが、「バンパイア(吸血鬼)」のように妖艶な美しさを持つためそのように呼ばれています。
色彩には個体差が見られますが、鮮やかな黄色い両目にシックな紫色の体色、背中の甲殻には灰〜薄水色、淡黄色の大きめの斑紋があり、見た目もかなりメリハリがあって美しい種類です。
また、両目は黄色ではない事もあり、赤やオレンジ色に染まる個体もいます。
ポチップ
大きさは脚を合わせても約4cm程の小型種で、甲殻の幅も1〜2cmくらいしかありません
協調性は良い方で、広い水槽が用意できれば複数匹を飼育する事もできます。
純淡水で飼育ができますが常に水中にいる訳ではなく、陸地にも積極的に移動します。夜行性という事もあり、昼間は物陰に隠れている事が多いですが、夜になると物陰から出て来て活発に動き回ります。
バンパイアクラブの基本スペックを表で確認
まずは、バンパイアクラブがどんなカニなのかを一目で把握できるように、基本的なスペックを表にまとめました。「魚やエビとは少し勝手が違う」ポイントが見えてくるはずです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | ゲオセサルマ属(ドワーフクラブの仲間) |
| 原産地 | インドネシア・スラウェシ島などの東南アジア |
| サイズ | 脚を含めて約4cm、甲幅1〜2cm程度の小型種 |
| 体色 | 紫の体色に黄色い目、灰〜薄水色の斑紋(個体差あり) |
| 飼育環境 | 純淡水のアクアテラリウム(半水半陸) |
| 活動時間 | 夜行性。昼間は物陰に隠れる事が多い |
| 性格 | カニとしては温和。ただし脱皮時および餌の取り合いは注意 |
| 寿命の目安 | 飼育下でおよそ2〜3年 |
このように、バンパイアクラブは「小型・淡水・半水半陸・夜行性」という、観賞魚ともエビとも違う独自のキャラクターを持っています。表の内容を頭に入れておくと、後ほど解説する飼育方法もすんなり理解できると思います。
エビや魚と何が違うの?甲殻類ならではの魅力
同じ甲殻類でも、ミナミヌマエビやビーシュリンプといった「エビ」とバンパイアクラブのような「カニ」では、飼育の感覚がかなり異なります。最大の違いは「水中だけで完結しない」という点です。
エビは基本的に水中で生活が完結しますが、カニは陸にも上がるため、水槽内に陸地を作る必要があります。また、横歩きで器用に動き、ハサミで餌を掴んで口に運ぶ仕草など、見ていて飽きない「動き」の魅力があります。
どこに生息しているの?
バンパイアクラブはインドネシアのスラウェシ島に生息しているとされており、水がキレイな河川の側や植物が鬱蒼と茂るジャングルで生活しています。
このような生息環境を知っておくと、飼育レイアウトを考えるときのヒントになります。「キレイな水・適度な湿度・登れる立体物・隠れられる物陰」という現地の条件を水槽内で再現してあげると、彼らは本来の活発な姿を見せてくれるのです。後ほど紹介するアクアテラリウムは、まさにこの環境を小さな水槽に凝縮したものだと考えてください。
バンパイアクラブは何を食べているの?
現地では小さなコオロギやバッタなどの昆虫や生き物の死骸、小魚などの動物質だけでなく、ふやけた枯れ葉や水辺に生えているコケなどの植物質も食べています。
このように食べ物の幅が広いのも、活動範囲が広いカニならではです。
入手方法や大体のお値段は?
バンパイアクラブはアクアテラリウムの人気上昇に伴って、
最近では熱帯魚も扱うペットショップで見かける機会も増えてきています。
1匹あたりのお値段は大体1000円くらいですが、ショップによってはまとめ売りをしている事もあり、少しお得に購入できる事もあります。
Q,通販で購入したら脚が取れていた!ショップに報告すべき?バンパイアクラブは大丈夫?
A,購入する前に生体の紹介をよく確認しましょう。
脚が取れても大切に飼育すれば脚は再生します。
通販でたまにあるのが「写真と違う」「届いたら死んでいたorケガしていた」などの問題です。
バンパイアクラブの場合は殆どが野生で採取された個体なので、脚が欠けていたり体色に違いがあるのはある意味当然と言えます。
その事もあってか、通販では生体紹介に「脚欠け」や「B級品」と書かれて安く売られている場合もあります。
これは生体の脚が欠けている事や体色が完品と比べて少し劣る事を意味しているため、よく確認しておく必要があります。
ポチップ
完品でない事が気になるかも知れませんが、バンパイアクラブ等の甲殻類は脱皮を繰り返す事で失った脚やハサミを再生したり体色が変わる事もあるため、大切に飼育すれば全く問題はありません。
また、自宅にバンパイアクラブが届いた時、ケースの中で脚が取れていたけど生きている場合はショップに問い合わせる必要はあまり無く、むしろ死着の場合はすぐに問い合わせる必要があります。
ただし、その場合もちゃんと到着日に受け取ったか、受け取ってから24時間以内かなどの「ルール」があるため、こちらも購入前に確認するようにしましょう。
バンパイアクラブの仲間達!

妖しげな美しさを持つバンパイアクラブの仲間は「ゲオセサルマ属」というグループに含まれており、日本にも何種類か入荷しています。
ゲオセサルマ属には体色のバリエーションが豊富で、同じ「バンパイアクラブの仲間」でも、紫・赤・オレンジ・白・灰色・青と、まるで宝石箱のように多彩です。どの種類も飼育方法はほぼ共通なので、まずは気に入った色の子から始めるのがおすすめです。
・レッドデビルクラブ
ポチップ
「ディープレッド・バンパイアクラブ」の別名を持つ鮮やかな赤色が目を引く美しい種類です。
体色はハサミと甲殻は真紅、脚は茶褐色〜紫がかった茶色、両目は黄色で、バンパイアクラブとは違った派手な見た目から人気が高く、共にドワーフクラブの代表格となっています。
・ディープオレンジクラブ
時折入荷してくる可愛らしい種類です。
ハサミは鮮やかなオレンジ色、甲殻は赤褐色、脚は赤色、両目は黄色という特徴があり、前述したレッドデビルクラブと見分ける事ができます。
かつては「カリマンタン・レッドクラブ」「マンダリンクラブ」と呼ばれており、バンパイアクラブより前から輸入されていた元祖ドワーフクラブでもあります。
・オーキッドバンパイアクラブ
「オーキッド(蘭)」のように白いハサミが特徴のバンパイアクラブの仲間です。入荷はそれほど多くはありませんが、白い蘭の花を持ったような上品な美しさから人気があります。
甲殻は灰色、脚は紅梅の花を思わせる優しい色合いをしているため、「ドワーフクラブ界のお姫様」と言えます。
・グレーバンパイアクラブ
「オーキッドバンパイアクラブ」と呼ばれる事もありますが、色彩パターンに違いがあります。
グレーバンパイアクラブはハサミと背甲の半分が濃い紫色、目は明るい黄色で、ここまではバンパイアクラブと変わりません。
しかし、背甲の下半分と脚が青みがかった灰色をしておりメリハリがあってとても美しい種類です。
・パープルバンパイアクラブ
ポチップ
シンプルに「パープルクラブ」と呼ばれる事もある紫色の甲殻が美しい種類です。
バンパイアクラブより紫の面積が多く、ハサミは明るい紫、背甲の上半分と脚は深みのある紫、背甲下半分は薄い紫、そして明るい黄色の目を持っています。
・タンジェリンバンパイアクラブ
ポチップ
「ブラックレッグバンパイアクラブ」「ブラックオレンジバンパイアクラブ」の呼び名を持つ可愛らしいカラーリングをした種類です。
タンジェリンの名が示す通り、背甲が鮮やかな明るいオレンジ色をしており非常に美しい種類です。
・ブルーバンパイアクラブ
ポチップ
かなり体色の個体差が激しい種類です。
赤みがかったオレンジ色のハサミと濃い紫〜茶褐色の脚、黄色い目を持っています。
また、背甲の上半分は黄褐色〜レンガ色、下半分は青みがかった白〜紫色、またはクリームをしているのが特徴です。
・レッドルビーカーニバルクラブ
ポチップ
「レッドルビークラブ」「バンパイアクラブ・レッドルビー」とも呼ばれる派手な体色が魅力的な種類です。インドネシアが原産と言われています。
背甲、目、脚、ハサミ全てが燃えるように鮮やかな赤色を発色しており「ルビー」の名は伊達ではありません。
カラーバリエーション早見表
ここまで紹介してきた仲間達を、体色・特徴・性格の傾向で表にまとめました。「色で選びたい」という方は、この一覧を見比べてお気に入りを探してみてください。
| 名称 | 主な体色 | 特徴・性格の傾向 |
|---|---|---|
| バンパイアクラブ | 紫の体に黄色い目 | ドワーフクラブの代表格。流通量が多く入手しやすい |
| レッドデビルクラブ | 真紅のハサミおよび甲殻 | 派手で人気が高い。別名ディープレッド |
| ディープオレンジクラブ | オレンジのハサミに赤褐色の甲殻 | 元祖ドワーフクラブ。やや入荷が不定期 |
| オーキッドバンパイアクラブ | 白いハサミに灰色の甲殻 | 上品な色合い。入荷は少なめ |
| グレーバンパイアクラブ | 紫と青みがかった灰色 | メリハリのある配色。黒みが強い個体も |
| パープルバンパイアクラブ | 全身が深い紫 | 紫の面積が広い。やや臆病で隠れ家を多めに |
| タンジェリンバンパイアクラブ | 鮮やかなオレンジの甲殻 | 脚と目が黒褐色という珍しい配色 |
| ブルーバンパイアクラブ | 青みがかった白〜紫 | 個体差が非常に大きく個性的 |
| レッドルビーカーニバルクラブ | 全身が燃えるような赤 | 最も派手で鮮やか。やや高価 |
バンパイアクラブの飼育のポイントは?


画像引用元:チャーム charm 楽天市場店
小さくて可愛いバンパイアクラブは、飼育もしやすいため初心者にも人気の高い甲殻類でもあります。
気を付けるべきポイント
- 隠れ家を用意する事。
- 陸地を用意する事。
- 脱走に気を付ける事。
- キレイな水質を心がける事。
これらがポイントとして挙げられます。
特に複数匹で飼育をしたい場合は、隠れ家の数やキレイな水質の維持が重要になってきます。
適正環境パラメータをまとめて確認
飼育を始める前に、「どのくらいの水温・湿度・水深・陸地比率がベストなのか」を一覧で把握しておきましょう。数字で押さえておくと、レイアウトを組むときも給餌をするときも判断に迷いません。
| 項目 | 推奨範囲 | 補足 |
|---|---|---|
| 水温 | 22〜26℃ | 20℃程度でも可。26℃を超える高温は避ける |
| 水質(pH) | 中性〜弱アルカリ性 | 極端でなければ弱酸性でも飼育可能 |
| 水深 | 体が浸れる3〜10cm程度 | 繁殖を狙う場合は全身が浸かる水深を確保 |
| 陸地比率 | 水場4〜6に対し陸地6〜4 | 水場および陸地を半分ずつが目安。登れる立体物を置く |
| 湿度 | 高め(蒸れすぎは厳禁) | 金網フタおよびファンで通気性を確保 |
| フタ | 必須 | 脱走防止のため隙間のないフタを用意 |
| 隠れ家 | 1匹につき2〜3個 | 脱皮および休息の安全地帯になる |
初心者がつまずきやすいポイント
バンパイアクラブは「飼いやすい」とよく言われますが、それは基本を押さえた場合の話です。私のところに寄せられる相談で多いのは、次のようなケースです。
ひとつは「いつの間にか姿が見えなくなった(=脱走)」というもの。もうひとつは「水ばかりの水槽で飼っていて元気がない」というもの。そして「複数飼育で1匹だけ姿を消した(=脱皮中に襲われた)」というケースです。
つまずきポイントと対策
- 脱走:フタの隙間およびコード・チューブの足場をなくす
- 水だけの環境:必ず陸地を作り、半水半陸にする
- 脱皮中の事故:隠れ家を多めに用意し、過密飼育を避ける
- 水質悪化:こまめな水換えと水質浄化効果の高い濾過材を使う
バンパイアクラブの飼育方法について

・水槽
ポチップ
バンパイアクラブはとても小さい種類なので、1匹だけ飼育するのであれば20cmキューブ水槽やプラスチックケースでも飼育する事ができます。
複数飼育する場合は、匹数に合わせて水槽のサイズを変える必要があり、2〜3匹なら30〜45cm水槽、4〜5匹以上であれば45cm以上の水槽で飼育した方が過密による縄張り争いや脱皮の際に逃げやすくなるので無難です。
・水温
バンパイアクラブは22〜26℃くらいでショップで管理されている事も多いですが、20℃くらいでも飼育ができると言われています。
水深の浅いアクアテラリウムは外気温の影響を受けやすく、夏場は特に水温が上がりやすいので注意が必要です。冬はパネルヒーターや水中ヒーター、夏は冷却ファンやエアコン管理を組み合わせて、年間を通じて20〜26℃の範囲をキープしてあげましょう。
・水質
バンパイアクラブは中性〜弱アルカリ性の水質を好みますが、極端に酸性寄りでなければ弱酸性でも飼育する事ができます。
しかし、キレイな水を好んでおり、汚れた水で飼育していると徐々に体調を崩して動きが鈍くなって急に脚を自切したり、死んでしまう事があります。
使うフィルターや濾過材等も水質浄化効果の高い物を使うのがオススメです。
・フタ
昔話の「さるかに合戦」のようにカニであるバンパイアクラブが木登りできない、なんて油断していると夜中のうちに水槽から脱走されてしまいます。
彼らは非常に立体活動が得意で、水槽から出ているフィルターのコードやエアチューブ、中にはレイアウトに使っている植物や人工物を利用して脱走するのです。
これを防ぐためには水槽から出られないようにレイアウト自体を低くするか、しっかりフタをするしかありません。
しかし、キッチリとガラスフタをしてしまうと水槽全体が蒸れてしまい、バンパイアクラブがダメージを受ける可能性があるため、金網状のフタがオススメです。
また、ガラスフタを使う場合は絶対にカニの足場になる物がない場所に隙間を作り、ファンを使う事で通気性の確保ができます。
バンパイアクラブは1度脱走されると見つけるのが非常に難しいため、脱走防止には力を入れましょう。
・底砂
極端に酸性、アルカリ性に傾ける底砂でなければ飼育に使う事ができます。
また、バンパイアクラブの飼育には歩きやすさを考えて底砂は粒が大きい大磯砂やメダカ用のソイルを使う事が多いです。
陸地部分の底砂は、保水性のあるソイルを厚めに敷くと適度な湿度が保たれて、コケや小型の植物も育てやすくなります。水場部分は通水性のよい大磯砂などにすると、ゴミが溜まりにくく掃除もしやすいです。水場と陸地で底砂を使い分けると、見た目も機能も両立できますよ。
・水草
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水草は植えられない事はありませんが、水場と陸地を作るアクアテラリウムでは水位が低くなりがちです。
そのためショートタイプのヘアーグラスやピグミーサジタリアなどの背の低い水草やアマゾンフロッグピットのような小型の浮草、ウィローモスと言ったコケの仲間がレイアウトによく使われています。
・隠れ家(シェルター)
バンパイアクラブは縄張り意識の強いカニの中では比較的大人しいのですが、脱皮をする時や餌の時に仲間を攻撃する事があります。
また、昼間の明るい時間帯は基本的に物陰に隠れるため、身を隠すための隠れ家が必要不可欠なのです。
流木や石、植物を使って隠れ家をたくさん作ってあげましょう。隠れ家は1匹につき2〜3個作ってあげると好きな隠れ家を選べるので、個体のストレスも少なくて済みます。
☆オススメのシェルター
- 竹炭シェルター
シェルターでありながら水質浄化にも貢献してくれるアイテムです。ウィローモスも活着できるので自然な雰囲気も演出できます。
- 土管
観賞魚用のミニ土管も良いシェルターになります。シンプルなアクアテラリウムにもピッタリなアイテムで、カニが浸れるくらいの水深のプラスチックケースに土管を入れるだけで超簡易的なアクアテラリウムが完成します。
- フィルター
水位が低いアクアテラリウムでは上部式フィルターや外部式フィルター、外掛け式フィルターはあまり利用できませんが、投げ込み式フィルター、パワーフィルターが活躍しています。
特にパワーフィルターは普段縦に設置しますが、横向きに設置する事で低い水位でも使う事ができます。
・餌について
ポチップ
バンパイアクラブは何でもよく食べてくれるため、人工飼料で飼育する事ができます。
観賞魚用の人工飼料も食べますが、脱皮の時にカルシウムが不足する可能性があるためザリガニやヤドカリ用に販売されている人工飼料がオススメです。
乾燥飼料にも食い付きが良く、クリルや乾燥ヌマエビも器用にハサミでちぎって食べます。
バンパイアクラブの野性味溢れる姿がみたい場合はSサイズコオロギがオススメです。素早く走り、ハサミでコオロギを捕獲します。
バンパイアクラブは餌を持ち運ぶ事があるため、食べ残しが散らかしやすい面があります。
水を汚す原因になるので、餌入れを設置して餌が散らかるのを抑制したり、食べ残しを見つけたらピンセットで取り除くようにしましょう。
餌の種類と頻度の目安
「結局どの餌を、どのくらいの頻度であげればいいの?」という疑問に答えるため、餌の種類別に役割と頻度の目安を表にまとめました。ベースは人工飼料、ときどき動物質や植物質を混ぜるのが基本スタイルです。
| 餌の種類 | 役割 | 頻度の目安 |
|---|---|---|
| ザリガニ・ヤドカリ用人工飼料 | 主食。カルシウム補給に優れる | 2〜3日に1回 |
| 観賞魚用の沈下性フード | 主食の補助。嗜好性が高い | 主食と切り替えで |
| クリル・乾燥ヌマエビ | 動物質のおやつ。栄養価が高い | 週1〜2回 |
| Sサイズコオロギ | 狩りの行動を引き出す生き餌 | たまに(観察用) |
| ほうれん草・キャベツなど野菜 | 植物質の補給。下茹でして与える | 週1回程度 |
| 枯れ葉(マジックリーフなど) | 自然な植物質およびアク出し効果 | 常設でも可 |
・混泳について
バンパイアクラブはアクアテラリウムという特殊な環境で飼うため、混泳の相手はかなり限られます。基本は単独飼育または同種・近縁種での飼育が安心です。とはいえ、よく聞かれる組み合わせについて相性の目安を表にまとめておきます。
| 相手 | 相性 | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| 同種のバンパイアクラブ | △〜○ | 広い水槽および隠れ家多数なら可。脱皮時は注意 |
| 近縁のドワーフクラブ | △ | サイズが近ければ可。色違いの混在は自己責任で |
| 小型魚(メダカなど) | △ | 水深が浅いと飼いにくい。弱った魚は捕食される事も |
| ミナミヌマエビ | △ | 餌兼お掃除役になる場合あり。増えれば共存も |
| ビーシュリンプ | × | 捕食されやすく、好む水質も異なる |
| 大型のカニ・ザリガニ | × | 体格差で襲われる。混泳は避ける |
「アクアテラリウム」とは?


陸地と水場を行き来する性質のある生き物を飼育するための設備なので、両生類であればイモリやカエル、甲殻類であればバンパイアクラブのような一部のドワーフクラブなどの飼育でよく見られます。
かなり手の込んだアクアテラリウムのレイアウトでは、水場から流木や石がそびえ立ち、コケやシダなどの植物が配置されてアクアリウムでは味わえない原生林やジャングルのような雰囲気が味わえます。
また、一部の魚の飼育に用いられる事もあり、海水魚では干潟に生息するトビハゼの仲間、淡水魚では独特の狩りを楽しむためにアーチャーフィッシュの飼育のためにアクアテラリウムが用いられています。
アクアテラリウムに必要なものリスト
「アクアテラリウムを作ってみたいけれど、何を揃えればいいの?」という方のために、最低限必要なものを整理しました。いきなり凝った物を揃えなくても、まずはこのリストの基本セットがあればスタートできます。
アクアテラリウムの基本セット
- 水槽(30cmキューブ程度が扱いやすい)
- フタ(金網状のものが通気性に優れる)
- 底砂(水場用の大磯砂・陸地用のソイル)
- レイアウト素材(流木・石・レンガなど)
- フィルター(パワーフィルター・投げ込み式)
- 植物(ウィローモス・小型水草・浮草)
- 隠れ家(竹炭シェルター・土管など)
- 水温管理用品(ヒーター・冷却ファン)
☆簡単なアクアテラリウムの作り方
「何かアクアテラリウムって大変そう…」と思った方もいらっしゃると思いましたので、とてもシンプルな作り方をご紹介させていただきます。
まずは水槽に底砂を敷きます。
底砂はよく「手前を低く、奥を高く敷く」と言われますが、この簡単アクアテラリウムではそこまで考えなくて大丈夫です。
次に奥にパワーフィルターを横向きに設置し、出水パイプが水場から出るようにします。出水パイプの出水口にエアチューブ(10cm程の長さ)を付けておきます。
パワーフィルターを設置したら石を組みます。
基本的に石は天然物で組みづらい事があるため、不安な方はアクアリウム用接着剤を使ったり、石の代わりにレンガやブロックを使うと安定します。これらはフィルターの揚水口を塞がないよう左右に配置します。
石の配置が終わったら、フィルターの上部分を隠すようにブロック状の流木や石を組みます。この時出水口に取り付けたエアチューブを好きな所に引っ張っておきます。
フィルターが隠れ、エアチューブの配置も終わったら組んだレイアウトの上にウィローモスを乗せます。このウィローモスはエアチューブから流れる水で栽培するため、ある程度エアチューブを隠しながら流木や石に活着するように配置します。
大体の骨組みが完成したら、カルキ抜きをした水を水槽に入れます。フィルターがしっかり隠れるくらいまで水を入れたら、バンパイアクラブが陸地を行き来しやすくなるように小さめの流木や石を陸地に立てかけます。
陸地への道もできたらフィルターの電源を入れてます。
流れる水の量や強さを調整しつつ、水槽自体の水量も把握し、少ないようであれば水を足します。
非常にシンプルですが、アクアテラリウムの仕組みが分かれば次にレイアウトを変える時にレイアウトの幅が広がり、自分の作ってみたい理想のレイアウトに近づける事ができます。
レイアウトをワンランク上げる工夫
基本のアクアテラリウムに慣れてきたら、少しずつ「魅せるレイアウト」に挑戦してみましょう。私が実際にやってみて効果が高かった工夫をいくつか紹介します。
また、陸地に小さなシダやコケを配置すると、ジャングルのような雰囲気が出て一気に本格的になります。湿度を好むカニにとっても、植物が多い環境は心地よいようで、レイアウトに緑を増やすほど活発に動いてくれる印象です。ただし植物を増やしすぎると蒸れの原因にもなるので、通気とのバランスを見ながら調整してください。
・掃除、水換えについて
水槽の汚れ具合や飼育している匹数にもよりますが、1週間〜10日に1度、1/2〜1/3の水換えをします。
まずはフィルターなどの飼育器具の電源を切り、コケやヌメリなどの汚れはスポンジやスクレイパーで落とします。汚れた水はクリーナーポンプで吸出します。
フィルターの掃除はフィルターを見た時に濾過材がかなり汚れていたり、目詰まりが起きていた場合に洗います。濾過材の傷みや汚れが酷い場合は新しい物と交換します。
掃除が終わったらカルキ抜きをした水を水槽に足し、最後に飼育器具の電源を入れて水槽掃除は終了です。
バンパイアクラブの飼育で気を付けたい「脱皮」と対策について

バンパイアクラブなどのドワーフクラブは白点病のような病気が見られない代わりにヒヤヒヤさせられる生態があります。
ビーシュリンプやミナミヌマエビがツルンと脱皮をしてしまうため、なかなか想像しにくいかも知れませんが、カニの脱皮はかなり大変です。
そもそも脱皮とは?甲殻類の成長の仕組み
カニやエビなどの甲殻類は、硬い殻(外骨格)に覆われているため、私たち人間のように体が少しずつ大きくなることができません。古い殻を脱ぎ捨て、新しい大きな殻に着替えることで成長します。これが「脱皮」です。
脱皮の直前になると、カニは餌を食べなくなり、物陰でじっとして動かなくなります。そしてある瞬間に背中の殻が割れ、後ろ向きに体を抜き出すようにして古い殻から脱出します。脱皮直後の体はふやけた紙のように柔らかく、殻が固まるまでの数時間〜数日間は無防備な状態になります。
1,水質をキレイに保つ
バンパイアクラブは水中で脱皮をする種類であり、脱皮直後の体は非常に柔らかく、水質にも敏感です。
飼育環境の水質が悪いと脱皮を始めた瞬間に体調を崩し、脱皮途中で死んでしまう事があります。
2,カルシウムをしっかり摂らせる
脱皮からの甲殻の再形成にはかなりのカルシウムが必要です。
普段の給餌でもカルシウムを摂らせる事はできますが、それでも足りずに脱皮不全に陥ってしまう事があります。
それを防ぐために、カメや甲殻類用のカルシウム添加材を飼育水に添加して飼育するようすると、この事故を抑制する事ができます。
3,隠れ家をたくさん作る
普段は大人しいバンパイアクラブですが、脱皮中の仲間を見つけると襲いかかり、捕食してしまう事があります。脱皮には安全安心な隠れ家が必要なのです。
脱皮の流れと飼い主が取るべき行動
脱皮は飼育者がコントロールできるものではありませんが、「今は脱皮の前後だな」と気づいて適切に行動することはできます。脱皮の各段階で、飼い主が何をすべきかを表にまとめました。
| 段階 | カニの様子 | 飼い主が取るべき行動 |
|---|---|---|
| 脱皮前 | 餌を食べず物陰でじっとする | 水質を整え、そっとしておく |
| 脱皮中 | 殻が割れ、体を抜き出す | 絶対に触らない。刺激を与えない |
| 脱皮直後 | 体が柔らかく無防備 | 隠れ家を確保し、他個体から守る |
| 殻が固まる時期 | 少しずつ動き出す | カルシウム入りの餌を用意しておく |
| 回復後 | 通常通り活動・食事を再開 | 抜け殻は食べさせるか様子を見て撤去 |
脱皮トラブルを防ぐ3つの鉄則
- 水質をキレイに保つ(脱皮直後は特に敏感)
- カルシウムを切らさない(脱皮不全の予防)
- 隠れ家を多めに(脱皮中の捕食事故を防ぐ)
バンパイアクラブの繁殖について

「ドワーフクラブって繁殖できるの!?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
実は、バンパイアクラブはペアを揃えて大切に飼育すると卵を抱えてくれるのです。
しかも卵は大きく、日本のサワガニのように小さな赤ちゃんカニで生まれるため、繁殖や飼育も簡単な部類に入ります。
直接発生とは?海に降りないカニの強み
多くの海産のカニは、卵から「ゾエア幼生」というプランクトンのような姿で生まれ、海を漂いながら成長します。一方、バンパイアクラブは「直接発生」といって、卵の中である程度まで育ち、最初から小さな子ガニの姿で生まれてきます。
これは飼育者にとって大きな強みです。ゾエア幼生の飼育は塩分濃度や微細な餌の管理がとても難しいのですが、直接発生なら生まれた瞬間から親と同じ純淡水の環境で育てられるからです。日本のサワガニと同じ繁殖スタイルだと考えると分かりやすいでしょう。
1,雌雄判別の方法は?
一般的なカニと同じ方法でバンパイアクラブも雌雄判別する事ができます。
しかし、体も小さく隠れている事も多いため、見た時にすぐ判別しやすい特徴を挙げさせていただきます。
オスの特徴
・お腹の腹甲が細長い三角形になっている。
・両手のハサミが大きい。
メスの特徴
・お腹の腹甲が幅広く、三角形というよりは半円のような形をしている。
・オスと比べてハサミが小さくスマートに見える。
2,バンパイアクラブの交尾、産卵について
カニの仲間の多くは水中で交尾を行います。
そのため、最低でもカニの全身がしっかり浸れるくらいの水深が必要となります。
また、交尾はメスの脱皮直後に行われます。
交尾後は、稚ガニの生存率を上げるためにメスを繁殖専用の水槽に隔離します。
交尾後のメスはすぐに卵を持つ訳ではなく、栄養をつけるために食欲が倍増します。
餌が足りないと栄養が足りず、産卵まで行かない事もあるため、たっぷりと餌を食べさせてあげましょう。餌にはヤドカリやザリガニ用の人工飼料の他に、クリルや乾燥ヌマエビ等も与えます。
繁殖の流れを一覧で把握
繁殖を狙うなら、全体の流れを頭に入れておくとスムーズです。交尾から稚ガニの独り立ちまでを、時系列の表にまとめました。
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. ペア形成 | オスおよびメスを健康に飼育 | 雌雄をしっかり判別しておく |
| 2. 交尾 | メスの脱皮直後に水中で交尾 | 全身が浸かる水深を確保 |
| 3. 隔離 | 交尾後のメスを繁殖水槽へ | 稚ガニの生存率を上げるため |
| 4. 栄養補給 | メスの食欲が倍増する | 動物質の餌をたっぷり与える |
| 5. 抱卵 | 腹甲に大きな卵を抱える | そっと見守る。刺激は厳禁 |
| 6. 孵化 | 子ガニの姿で生まれる(直接発生) | 母ガニが背中や腹で保護 |
| 7. 子育て | 母ガニが稚ガニを守り育てる | 隠れ家を増やしておく |
| 8. 独り立ち | 数回の脱皮を経て親と同じ姿に | 各自の隠れ家を用意する |
3,稚ガニの飼育方法について
生まれたばかりの稚ガニは母ガニの腹甲にいたり、背中にくっついて暮らします。
母ガニも稚ガニがある程度育つまでは稚ガニを守り、甲斐甲斐しく育てます。
バンパイアクラブの稚ガニは成長が遅く、母ガニのお世話はしばらく続きます。順調に成長し、何度目かの脱皮を経て稚ガニは親と変わらない見た目になると脚もハサミもしっかりするので、これを機に稚ガニ達は親から離れて暮らすようになります。
稚ガニ達は各々隠れ家を見つけて暮らすようになりますが、隠れ家が少ないとケンカに発展してしまうため、交尾後のメスを隔離して繁殖していた場合は隠れ家を増やすようにしましょう。
稚ガニの餌は観賞魚用の人工飼料です。体が非常に小さいので、稚ガニのうちは観賞魚用の人工飼料でもカルシウムが間に合います。
水換えや水槽掃除の時は稚ガニが隠れているのでケガをさせないように慎重に行います。
バンパイアクラブは性成熟するまでにかなりの時間が必要で、長いと2年近くかかる事があります。しかし、その分小さな姿や色変わりの様子を楽しむ事ができ、この貴重な時間は飼育者しか味わえない特別な物なのです。
☆バンパイアクラブも人に慣れる!?
飼い主が来ると喜んで集まってくる生き物はよく聞きますが、実はバンパイアクラブも人に慣れる生き物です。
大切に長い間飼育していると、バンパイアクラブも人を認識して「ある行動」を見せてくれます。
それが「餌くれダンス」です。
目に付きやすい場所に居座って、両手のハサミを「こっちこっち!」とでも言うように腹側に動かします。中には片方のハサミだけクイクイッと振ってアピールする個体もいます。
バンパイアクラブについてのよくある質問

ここからは、バンパイアクラブの飼育についてよくいただく質問をまとめました。これから飼う方が不安に思いやすいポイントを中心に、できるだけ具体的にお答えしていきます。
Q1. バンパイアクラブの飼育に必要な水槽サイズはどれくらいですか?
A1. バンパイアクラブは比較的小型のカニで、体の大きさが4cm程度なので、30cm〜45cmの水槽であれば、数匹を飼育することが可能です。ただし、立体的なレイアウトや隠れ家を設置するために、もう少し広めの水槽を用意するとさらに快適な環境を提供できます。
Q2. バンパイアクラブの餌はどのようなものが適していますか?
A2. バンパイアクラブは雑食性で、さまざまな餌を食べます。飼育下では、市販の甲殻類用フードや昆虫類(小さなコオロギやミルワーム)、野菜(ほうれん草やキャベツ)、さらにフレーク状の魚の餌も好んで食べます。多様な食事を与えることで健康を維持できます。
Q3. バンパイアクラブはどれくらいの寿命がありますか?
A3. 飼育環境が良好であれば、バンパイアクラブは約2〜3年の寿命を持つとされています。適切な水質管理や餌の管理が寿命を延ばすために重要です。
Q4. バンパイアクラブが脱皮をした後、どのようにケアすればよいですか?
A4. 脱皮後のカニは非常にデリケートなので、できるだけそっとしておくことが大切です。脱皮直後は新しい甲殻がまだ柔らかいため、隠れ家を用意して安心して過ごせる環境を整えましょう。また、脱皮殻は栄養が豊富なので、カニが自分で食べることがあります。脱皮後の栄養補給としてそのままにしておくのも良いでしょう。
Q5. バンパイアクラブが陸上にいる時間が多いのですが、水中に戻すべきですか?
A5. バンパイアクラブは自然環境でも陸地と水中を行き来する習性がありますので、陸上にいることは問題ありません。彼らが自由に移動できるように、水と陸地のバランスが取れたレイアウトを作ると、自然な行動を観察できます。
Q6. 通販で購入したバンパイアクラブが届いた際、脚が取れていました。どうすればいいですか?
A6. バンパイアクラブは脚が取れても、再生する能力があります。大切に飼育を続ければ、次の脱皮で脚が再生されることが期待できます。生体が元気であれば、特に問題はありませんが、死着や明らかな損傷が見られる場合は、早急に購入先のショップに連絡しましょう。
Q7. バンパイアクラブは1匹だけでも飼えますか?それとも複数必要ですか?
A7. 1匹だけでも問題なく飼育できます。むしろ初めての方は、まず1匹からスタートして飼育に慣れるのがおすすめです。複数飼育は観察の楽しみが増えますが、その分隠れ家を多く用意し、脱皮時の事故に注意する必要があります。繁殖を狙う場合は、雌雄のペアを揃えましょう。
Q. バンパイアクラブは複数飼育とペア飼育、どちらがおすすめですか?
A. 飼育に慣れるまでは単独飼育が安心です。慣れてきて広い水槽と十分な隠れ家を用意できるなら、複数飼育やペア飼育に挑戦するとよいでしょう。ペアが揃えば繁殖という大きな楽しみも増えます。
Q8. 水換えはどのくらいの頻度で行えばいいですか?
A8. 飼育数や汚れ具合にもよりますが、目安としては1週間〜10日に1回、水量の3分の1から2分の1程度を交換します。アクアテラリウムは水量が少なく水質が変化しやすいため、一度に大量に換えるより、少量をこまめに換えるほうがカニへの負担が少なくなります。
Q. 水換えの水温合わせは必要ですか?
A. はい、必要です。急激な水温変化はカニにとって大きなストレスになります。新しく入れる水はカルキを抜き、水槽の水温に近づけてから入れるようにしましょう。特に水量の少ないアクアテラリウムでは温度変化が起きやすいので注意してください。
Q9. バンパイアクラブが餌を食べないのですが大丈夫ですか?
A9. 数日餌を食べない場合、脱皮前である可能性が高いです。脱皮の前後は食欲が落ち、物陰でじっとして動かなくなります。これは自然な行動なので、無理に餌を与えず水質を整えてそっと見守りましょう。ただし、水質悪化で体調を崩している場合もあるので、水の汚れや異常がないか確認することも大切です。
Q. 餌を食べないのは病気のサインですか?
A. 多くは脱皮前のサインで心配いりません。ただし、動きが極端に鈍い、脚を自切する、体色がくすむといった様子が見られる場合は水質悪化のサインかもしれません。まずは水換えで環境を整えてあげてください。
Q10. ヒーターは必要ですか?冬越しはどうすればいいですか?
A10. 室温が20℃を下回るような環境では、ヒーターを用意したほうが安心です。バンパイアクラブは熱帯性の生き物なので、低水温が続くと動きが鈍り、体調を崩しやすくなります。水深の浅いアクアテラリウムにはパネルヒーターや小型の水中ヒーターが使いやすく、冬場は20〜26℃をキープしてあげましょう。
Q. 夏場の高水温対策はどうすればいいですか?
A. 26℃を超えると甲殻類は弱りやすくなります。冷却ファンを設置する、エアコンで室温を管理する、直射日光の当たらない場所に水槽を置くといった対策が有効です。水量が少ない分、夏の温度上昇は急なので、特に注意して管理してください。
Q. バンパイアクラブはどこで購入できますか?
A. 熱帯魚を扱うペットショップやアクアリウム専門店、そして通販で購入できます。近所で見つからない場合は通販が便利ですが、死着保証の条件(到着日に受け取る、24時間以内に連絡するなど)を必ず事前に確認しましょう。
Q. バンパイアクラブはハサミで挟まれると痛いですか?
A. 体が小さくハサミも小さいため、挟まれても大きな痛みはほとんどありません。とはいえ、彼らにとっては身を守る大事な武器です。無理に持ち上げたり追いかけ回したりせず、観察を中心に優しく接してあげてください。
Q. 純淡水で本当に飼えるのですか?汽水が必要では?
A. バンパイアクラブをはじめとするゲオセサルマ属のドワーフクラブは、純淡水で飼育・繁殖できます。同じ甲殻類でも汽水を必要とする種類はいますが、本種は塩を入れる必要がないので、初めての方でも管理しやすいのが魅力です。
Q. バンパイアクラブは水中だけで飼えますか?
A. いいえ。バンパイアクラブは半陸生で、常に登れる陸地(コルクや流木で作った陸場)が必要です。水深は浅め(数cm程度)にし、必ず空気に触れられる陸場を用意してください。完全水中飼育は溺れる原因になり危険です。アクアテラリウム形式が基本です。
Q. バンパイアクラブの寿命はどのくらいですか?
A. 適切な環境で2〜3年程度です。脱皮を繰り返して成長し、脱皮直後は体が柔らかく無防備になるため、隠れ家を十分に用意してストレスを減らすことが長生きのコツです。水温22〜28℃と湿度の安定、清潔な水場の維持が寿命を左右します。
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まとめ


今回はカラフルなドワーフクラブ・バンパイアクラブについてご紹介させていただきました。
バンパイアクラブはペットショップで見かける機会も増えており、その分違うカラーパターンの個体も増えています。注意点に気を付ければ飼育もしやすく、初めての甲殻類飼育やアクアテラリウムにもピッタリです。
また、ペアを大切に飼育すれば可愛い稚ガニと子育てをする母ガニの微笑ましい様子を見る事もできるため、飼育者にとっても素敵な一時になる事でしょう。
ポチップ



