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【繁殖に成功】スカラレ・エンゼルフィッシュの飼い方!エサ・寿命は?【孵化レポート!】

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スカラレ・エンゼルフィッシュとは?

スズキ目ベラ亜目シクリッド科エンゼルフィッシュ属に分類される、

ブラジル、ペルー、コロンビア、ギアナなど南米が原産である熱帯魚のエンゼルフィッシュの中の一種でありほとんどの改良品種の母体となる種類です。

学名は、Pterorhylum scalareです。

ワイルド種(野生個体)では主に、ペルー産コロンビア産が主に流通しています。

特にペルー産のものはスタイルや見た目がよく「ペルーアルタム」と名付けられ流通しているワイルド(野生)個体がいます。

エンゼルフィッシュの種類

現在、市場では多くの改良品種エンゼルフィッシュが販売されており様々な色や模様がおり1つの種として認めていいものなのかなど細かいことを考えると数十種類ほどになります。

現在ワイルド種(野生個体)では

  1. “アルタム・エンゼル”
  2. “デュメリリィ・エンゼル”
  3. “スカラレ・エンゼル”

の3種類です。

その中でも、飼育したことのあるスカラレ・エンゼルについてご紹介していきます。

実際に飼育していた個体はMIXエンゼルフィッシュと言われる様々な種類のエンゼルフィッシュが混ざっているもので、

よくホームセンターなど専門のショップでなくても販売されエンゼルフィッシュの中では安価な値段で購入することのできる個体しか見たことがなかったので、

地味ながらまとまった色だったので初めて見たときにはあまりの綺麗さに驚きました・・。

生体について

体長・見た目

体長は約10~15cmでどなたでもご自宅にて飼育することができるサイズの魚です。

正面から見ると薄く、平たいのはよく目にする改良品種のものと同じですがボディには黒の縦縞模様がありますが全体的には地味めではあります。

でも、そこがいい!

見た目はひし形のような体形で、グラミーほどの細さではありませんが触覚のような先端につれ細長くなる腹ビレ、上下に長い背ビレと尻ビレが一番の特徴です。

目が充血したように赤いものもいますが病気ではなく成熟した証拠であり

“婚姻色”と言われるもので「もう繁殖ができる」と言う目印であるので安心してください。

ショップで購入するときに元気な子を選ぶ参考にもなりますよ!

中には、発育障害で稚魚なのにもかかわらず目が赤くなっているものもいます。

恥ずかしながら私が繁殖した稚魚の中にも数匹そのような状態の子が出てしまいましたがもちろん大切に育てています。

この子は純粋なスカラレエンゼルではありません(MIXだと思われます)が、この写真の子が成熟したエンゼルフィッシュになります。(このように目が赤くなります。)

寿命

約5年です。もちろん、飼育環境にもよります。

混泳

率直に言うと可能です。

筆者もこのエンゼルはサタノペルカや多種のカラシン、イエローブルーフィンプレコなどと混泳して飼育しています。

匹数や種類は水槽の大きさにもよりますが可能です。

ですが、オスメスのエンゼルフィッシュ間でペアが生まれたり産卵をした場合などはペア相手や卵、子供を守るためにほかの魚やエビなどを自分たちのテリトリーから追い出そうとし追いかけたり激しくつつき攻撃をしてしまうので注意が必要です。

ペアになったエンゼルたちは別の水槽へ!

エサをあげる時も混泳時は注意

体も大きいので餌を与える際に多く食べ他の魚の分の餌も食べてしまいます。

そのため、しっかりとほかの魚にまで餌が行き届くようにエンゼルフィッシュを引き寄せて餌をあげ、

その反対側でほかの魚に餌を与えるなどただ餌の量を増やしては水を汚してしまう原因にもなるので考えながら与える必要があります。

筆者はキョーリンさんから販売されている“ネオプロス”といわれるフレーク状の熱帯魚の餌や赤虫を与えているのですが、

その他の魚の与えるための同じくキョーリンさんからでている“カーニバル”と言われる肉食熱帯魚用の餌があるのですがそれが約半分の大きさのものも食べてしまうので注意です。

飼育環境について

必要な器具

  • 水槽(最低45cmがおすすめ)
  • フィルター
  • 照明
  • ヒーター
  • 底床(ソイル、砂どちらでも可)
  • カルキ抜き(浄水器があればなくてよい)

*また、下記2つは、用途によるので必須ではありません。

ですが、魚たちの隠れ家や産卵床になりかつレイアウトも楽しめ見ためもよくなり楽しみも増えるのでおすすめします!

筆者自身レイアウトが好きなのもありますが魚たちのことを考えて必ず入れています。

  • 水草(産卵を行う場合は表面が大きいアマゾンソードなどのエキノドルス類やアヌビアス・ナナやバルテリーなどがおすすめです!)
  • 流木(上記はもちろん、水質も弱酸性に傾くのでおすすめでもあります。)

水温

水温は22~27度と他の熱帯魚と変わらない温度になります。

市販に販売されている熱帯魚用の水中ヒーターで問題ありません。

筆者は、アクアリウムメーカーのGEXさんから販売されている“セーフカバーヒートナビ”と言う水温の設定温度を変更することのできるものを使用しています。

初心者に方は設定温度が何らかの理由で変わってしまい魚を殺してしまう事故もあり得るので心配な方は設定水温が固定式のヒーターを購入したほうが安心です。

水質・硬度

水質は弱酸性~中性が適していますがアルカリ性でも飼育することができないわけはないです。

しかしもともと住んでいた場所では流木や落ち葉、土壌などの自然環境の影響もあり水槽内で同じ環境を再現してあげるのが一番良いので上記の通り中性~弱酸性がおすすめです。

どうやって弱酸性の水質にするんさ?

どうすれば弱酸性になるのかというと、

  • 底床であれば“ソイル”と言う土を焼き固め粒状にしたものを使用したり、
  • 水槽内に“流木”を入れたり、
  • 水が茶色くなってはしまいますが“アルダーシード”や“マジックリーフ”を使用すると簡単になります。

水が茶色くなってしまうとありますが汚れではなくて“ブラックウォーター”と呼ばれるもので流木や枯葉などの成分が水に溶けだしたもので抗菌作用もあるので安心してください。

pH(水素イオン濃度)の数値で表すと6.0~7.0です。

また、水の硬度にも敏感になれると一流のアクアリウム職人になれます。

※そこまで気にしなくても大丈夫ではありますが他の魚を飼育するうえで覚えておいてもいいことなので記載しておきます。

硬度とは水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれており、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表した数値のことを言います。

硬度が低い水を軟水、逆に硬度が高い水を硬水と言います。

今回のように水質が弱酸性の場合は硬度が低ければ弱酸性になりやすいので、“ゼオライト”というものを使用すると軟水になりやすいです。

熱帯魚用品コーナーに販売されていますのでよかったら購入してみてください。

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水槽

最低でも45cmの水槽が必要です。

このサイズでは成魚1匹が目安です。60cm水槽では成魚2匹が限度かと思います。

繁殖では、60cmがおすすめです。筆者も60cm水槽で(スリムサイズでしたが)繁殖を行いました。

底床

底床は水質のことを踏まえるとソイルをおすすめしますが、サンゴ砂など海水魚用の物ではなく熱帯魚用品コーナーに販売されているものならば大丈夫です。

筆者は、マスターサンドと言う溶岩砂やアクアリウムメーカーADAさんから販売されている化粧砂ラプラタサンドを使用していました。

どちらもソイルのように粒がつぶれなくどんな魚にも合い影響も出たこともなく素晴らしい商品だと思っていますので重宝しています!

照明(ライト)

水草を入れ育成する際や、産卵に挑戦する際には必ず必要と言えます。

水草については水草が光合成を行う際に必要になるのですが、なぜ産卵の際に必要なのかというと、

まず、産卵した際にライトがついているときには大丈夫なのですがライトが消えた際に卵が親たちに食べられてしまうからです。

もう1つの理由は、稚魚の餌となるインフゾリアなどの微生物や隠れ家や微生物の発生源となる珪藻類の発生のためです。

鑑賞する際にもあったほうがきれいなのでおすすめします。

フィルター

ジェックス
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産卵水槽ではアクアリウムメーカーのスペクトラムブランズジャパン(旧テトラ)さんから出されているスポンジフィルターを使用し

その他ではエーハイムさんから販売されているのクラッシクシリーズ外部フィルターや、

GEXさんから販売されているスリムシリーズの外掛け式フィルターなど使用しています。

購入する際は、しっかりと自分の水槽のサイズに合うものを購入してください。

違って小さいサイズのものを購入してしまうと濾過が追い付かず水質の悪化が早まってしまいますのでご注意ください。

エサ

私は主に観賞魚用餌のトップメーカーキョーリンさんから販売されている“ネオプロス”と言うフレーク状の餌を使用しています。

食いつきもよく、水が汚れづらくとてもいい餌で安心安全の国産なのですべての熱帯魚にではないですがほぼすべての熱帯魚に使用しています。

餌で迷ってしまったらまずはこれを購入してみてください!

繁殖について

繁殖の仕方については他のエンゼルフィッシュと変わらず注意や要点を抑えれば難しくはありません。

ここからは筆者の経験を踏まえて記載します。

まず、水槽は60cmスリム水槽を用意しました。

そこに別のコミュニティタンク(水槽)からペアのエンゼルフィッシュを移動させ1週間ほど新居で飼育していると

  • 植えていたバリスネリア・スピラリス(テープ状の水草)
  • 葉の表面が大きいアヌビアス・バルテリー
  • 流木
  • 素焼きの土管
  • 水槽のガラス面やスポンジフィルターのスポンジ部分

卵を産み付けていました。

その時の2匹ですがメスはもちろん綺麗に丁寧におなか付近の産卵管と呼ばれる卵がでてくる管をこすり産み付けていますが、

その時オスはメスに寄り添う姿が見えその他メスが攻撃されないように周囲を警戒、ほかの魚に攻撃などメスのために体を張っている姿はとても勇敢でほかの魚の繁殖では見ることのできないものを見ることができとても感動します。

エンゼルフィッシュは1度の産卵で100~200個の卵を産みます。

なぜ、そんなに多くの卵を生むの?

なぜかというとエンゼルフィッシュは南米のアマゾン川流域に住んでおりそこは流れが強く、

子孫を残すのに卵の個数が少ないと無事孵化してもうまく泳げなく流されてしまったりして、

子孫が少なくなり結果絶滅してしまうかもしれないので産む卵の個数を多くするほど生存確率も上がり子孫が増え自分と同じ種が絶えることを防ぐためです。

筆者も最初はインターネットで調べながら行いました。

2回目以降は前回のことを反省点も踏まえて挑戦していくと他の人にも教えることができるほどになりました。

面白いことにエンゼルフィッシュ自身も経験値を積み産卵や子育てが上手になってき孵化率や孵化後の稚魚の生存率も上がってきます!

見ている私自身も楽しみつつ感動しながらできました。ぜひ、一度は挑戦していただきたいです!

繁殖のために必要なモノ

まず、必要な物は上記で説明したものにプラスαで“ブラインシュリンプの卵”です。

このブラインシュリンプとは塩水湖に生息する動物プランクトンの1種で稚魚たちの餌になり別名では学名の一部を取って“アルテミア”と呼ばれることもあります。

これを与えるか与えないかで大きさが大きくなったり発育障害になりにくかったりするのでとても大切なものになります。

ちなみに私は、ニチドウさんから販売されているものを使用しました。

計量スプーンが付いていて、卵が入っている袋にはチャックについているのでおすすめです。

フィルターは卵や泳ぎが苦手な稚魚が吸い込まれないようスポンジフィルターをおすすめします。

詳しくはこちらの記事で解説しております。

ペアの移動〜繁殖開始〜

いよいよ本題です、ヒーター、フィルター、ライトを設置した水槽にペアのスカラレたちを水合わせした後入れます。

水槽には産卵床になるアヌビアスなどの水草や素焼きの鉢やシェルターを入れておくのをおすすめします。

1週間後〜産卵場所決め〜

そして約一週間後、水草や鉢、フィルターのスポンジ部分、水槽のガラス面をなど産卵に気に入った場所をメスがずっと見ていたりあまりその辺から動かないようになります。

それが前兆となりその後メスがお腹らへんをこすり合わせている様子が見られます。

そのこすり合わせているところには小さな透明に近い粒々があります、それが卵です。

その際オスは気を張ってみているこちらにも威嚇をしてきますのでなるべくストレスをかけにように観察してあげてください。

産卵は数十分で終了し、ここからライトは消さないようにしてください。

産卵は私の時もそうでしたがライトがついている時間帯に行いますので、タイマーにライトの電源を通している場合にはタイマーをオフにすることを忘れないようにしてください。

それを忘れた私は一度すべて食べられてしまいましたのでこのような悲しいことにならないように注意してください。

なぜライトを消してはならないかと言うと

  • 上記で説明した通り卵や稚魚が親たちに食べられてしまわないようにするため
  • 稚魚の隠れ家やブラインシュリンプの前の餌となる微生物の発生源となる珪藻類の発生をさせるため

です。

産卵無事終了

産卵した後ぐらいからは親たちに通常通りに餌を与えても大丈夫です。

ここで親をこの水槽から隔離そしてしまうのも一つの育成方法なのですが私が繁殖を行ってきた中でわかることは、

親を隔離して育成するのと親に子育てしてもらうのとでは稚魚たちの成長スピードが明らかに違く親に子育てしてもらったほうが早く成長し、生存確率が上がります。

それに加えて親たちの子育てがとても面白いので今回は親を隔離しない方向で話を進めていきます。2~3日後には孵化が始まります。

その頃の稚魚はまだ泳げないのでずっと発生した苔や卵のところにくっついています。

親がその場所を気に入らない場合には稚魚と卵を口で運んで引っ越しするときもあるので「あれ⁈卵と稚魚が消えた?もしくは食べられた?」と思いますが水槽のいたるところを探してみるとライトを消していない限りいますのでまずは探してください。

引っ越しの様子はとてもかわいらしいものです。

孵化1週間後

孵化から1週間後には稚魚たちも泳げるくらいにまでなり親も子供たちが心配で何度も運ぶのですが子供たちは泳いで行ってしまうので見ているこちらからするととても大変だなと思ってしまうほどです。

この期間から稚魚たちも自分の口でブラインシュリンプを食べるようになりますので産卵から6日後ぐらいにはブラインシュリンプを用意してください。

ブラインシュリンプを稚魚に与える際にはキッチンペーパーや目が細かい茶こしなどでしっかりとこしとり塩分を取ってから与えてください。

孵化2週間後

その10日後から14日後には人工飼料も食べれるくらいになりますので稚魚用の細かい粉上の人工飼料を与えてください。

私は餌と言えば毎度おなじみのキョーリンさんから販売されているメダカの舞ベビーと言うものを与えていました。

孵化1ヶ月後

孵化から約1ヶ月後には親たちを水槽から出して子育てを終わりにしてあげて「お疲れさまでした」と言ってください。

このころには1/3程度の換水と苔掃除を行っても大丈夫なので通常より優しく行ってください。

おつかれさまでした!

まとめ

今回はエンゼルフィッシュの飼い方・育て方をまとめさせて頂きました!

特に繁殖に成功できたときの感動はひとしおです。ぜひチャレンジしてみてください。

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