ベランダやお庭でメダカを飼育してみたい!
メダカは本来外で生きている生き物なので自然環境に近い屋外飼育ってとてもいい方法なんです。
- 日光を浴びることができる
- 昼と夜の区別がつく
- 水草が育つ
この3つのメリット、実は繁殖するのにとても重要な役割を果たします。
そもそもメダカを繁殖させるためには水温20°c以上と12〜13時間の日照時間が必要とされています。
しっかりと太陽光を浴びれる屋外飼育が適しています。
もちろん屋外飼育のデメリットもあります。
- 水温管理の手間
- 猫、鳥、ヤゴに狙われる
- 鑑賞向きではない(上からしか様子を見れない)
屋内飼育とは違ったデメリットが出てきますが、対策をきちんとしていれば問題はありません。
ただ、屋外飼育は繁殖を目的とすることが大きいのでゆっくり腰を据えて鑑賞する人には不向きです。
飼育するための準備
水槽
屋外飼育の場合はガラス水槽、プラスチック水槽は使用する必要はありません。
筆者が準備したものはSUDOの発砲スチロールの容器です。
ホームセンターで千円くらいで購入できます。発砲スチロールのメリットは廃棄が楽ということです。
この他にも水温変化スピードが緩められたりするメリットもあります。
初心者でも扱いやすいと思いますのでオススメです。
水温計
これは屋外飼育では必須アイテムです。
特に夏場の直射日光は水温が40°c近くまで上がることがあります。
そうなるとさすがのメダカも死んでしまいます。
産卵しやすい水温を管理するためにも必ず購入しましょう。
わたしは水面に浮かぶタイプの温度計を購入しました。
餌
いろいろな種類が販売されていますが、どれも大きな差はないので購入しやすい価格帯の餌を準備しましょう。
粒状やフレークタイプがオススメです。
網・カルキ抜き
網については屋内飼育でも同じですが生体を移動させたり、ゴミをすくったりするのに便利ですので目の細かい網を準備しましょう。
カルキ抜きに関してはバケツに水道水を入れて1日置いておけばカルキは抜けますので必要はありませんが、急な水づくりを必要とした時にあれば便利です。
水草
水草は産卵床としての役割を保つ、メダカの隠れ家、植物性プランクトンの増殖に大きく役立ちます。
オススメの水草は「ホテイアオイ」です。300円前後で購入できます。
生体
繁殖を目指しているのであれば、オス、メスペアで購入しましょう。
1ペアより2ペアが理想です。
オスメスの違いがわからない場合はショップの店員さんにお願いすると快く対応してくれます。
水合わせをしたら飼育開始!
水合わせ中です。1時間を目安に水合わせをしていきます。
水合わせが終わったら生体を新しい世界へ放ちます。
筆者はオス3匹、メス2匹の合計5匹を購入しました。
楊貴妃というメダカで価格帯もリーズナブルです。(5匹で1,500円でした。)濃い赤色の個体がとても素敵です。
餌は朝と夕方の最低2回は与えるようにしましょう。
過度の量を与えると水が汚れる原因になるので与えすぎは注意です。
メダカは胃がないので与えれば与えるだけ食べてしまう生き物です。
また、真夏(7月中旬〜8月中旬)は直射日光によって水温が急上昇します。
暑くなる日はすだれや日陰に移動する等水温対策は絶対に必要です。
1週間くらいで徐々にグリーンウォーターがつくられてきます。
緑色の水(グリーンウォーター)とは?
外でメダカを飼っていると水が緑色に濁ってきて、中が見えなくなることがあります。
緑色になる原因はエサ、フンなどの養分が豊富な水に日光が当たり、植物プランクトンが発生したことによるものです。
この緑色の水を通称グリーンウォーターと言います。
メダカに害がないの?と心配になると思いますが、実はこのグリーンウォーターは害があるどころか、孵化した稚魚のエサになったり、メダカが好むミジンコなどがわきやすなったりするなど、とてもいいことなんです。
グリーンウォーターのメリット
- メダカの稚魚のえさになるミジンコが沸く
- 糞などの有害物質を分解してくれる
- 植物プランクトンに含まれる栄養価でメダカ自体の発色が良くなる
ただ、容器の底が全く見えないくらい濃くなってしまうと(植物プランクトンの発生しすぎ)ドロドロになってしまうため、定期的な水換えが必要です。
底に溜まった汚れを取りつつ、新しい水を追加してあげましょう。
容器の大きさによりますが半分くらい水を交換してしまっても問題はありません。
ただし、ここでも新しい水の温度も確認しながら作業を行ってください。
グリーンウォーターの作り方
グリーンウォーターの作り方
- 短い水草を4〜5本入れておく
※我が家では少量のカボンバとパールグラスが入っています。 - こな餌を毎日少量あげる
- 暑すぎない日は基本的に屋外に出して直接陽に当てる
- フンや水草の枯葉は2日に1回、適度にスポイトで吸い上げて掃除
- カルキした水を2日に1回、同量のスポイトで補充
※水槽の水が直射日光で勢いよく蒸発している場合は、2日に1回だけでなく適宜水を追加してあげる
真夏日は日陰を作ってあげるか、浮き草を入れたりエアレーションなどをしてあげることで対処しましょう。
冬場にグリーンウォーターを作りたい方は、難しいのですが、少量のグリーンウォーターを他所から混ぜるか、
↑既にグリーンウォーターになっている種水を入れてあげるといち早くグリーンウォーターにすることが出来ます。
産卵に適した環境づくり
産卵させるための必要は条件があります。
- 4月〜10月くらいまで
- 水温18°c以上
- 日照時間12時間〜13時間以上
- 相性のいいオスとメス
11月〜3月までの寒い時期でも屋内飼育でヒーターを利用し、ライトを利用して屋外と同条件を維持すれば産卵は可能と言われています。
1年中産卵をさせることは可能ですが、屋外での産卵が一番適していることは間違いありません。親メダカ自体が丈夫に生きることができるからです。
まとめ
今回はメダカの屋外飼育について解説してまいりました!
鑑賞以外でも繁殖を楽しむのもメダカ飼育のいいところだと思います。
飼育に関しても難しいこともなく、初心者でも気軽に繁殖させることができます。
まずは1種類に挑戦してみて、慣れてきたら他の種類の飼育にも挑戦してみましょう!