チェリーバルブの飼い方・育て方を徹底解説!
今回の記事では、チェリーバルブについて紹介していきたいと思います。
筆者は、美しく上品なシルエットが魅力のロングフィンチェリーバルブを飼育しています。
価格も一匹100〜200円と比較的手の出しやすい品種となっているので、これからアクアリウムを初めてみようという方にもお勧めできる熱帯魚です。
そもそもバルブとは?
アクアリウムショップなどに入ってみると、
- チェリーバルブ
- ゴールデンバルブ
- トーピードバルブ
など「○○バルブ」という種類の熱帯魚をたくさん見かけると思います。
しかしこのバルブとはどういった種類なのかわからないという方も多いのではないでしょうか。実はこのバルブというのはコイの仲間なのです。
確かにじっくりと観察してみると、コイらしいヒゲが生えているのがみえる種類もいます。
コイ科の仲間で特に学名にプンティウスとつく魚種は気性が荒い魚種が多く同種、または多種を追いかける、または他の魚種のヒレを齧るなどの悪さをする魚種が多いです。
ですが、このチェリーバルブはこの性質が少なくオス同士は小競り合いを見せますが、他種を必要に追いかけ回すような真似をしません。
最初に小型の熱帯魚の花形スターである、
- ネオンテトラ
- グッピー
- プラティー
などで飼育をスタートした場合の次の同居者にぴったりだと言えます。
一種に水槽に入った頃には派手な色彩を持つ魚種を引き立てる愛嬌あるお髭のお魚さんと言ったところですが、時間が経って飼育を続けることで美しい色彩を堪能できるという、いわゆる飼い込むことの楽しさを教えてくれる最初の魚種となってくれるでしょう。
ちなみに名前のバルブ、とかバーブとつく魚種には、飼育を続けていくと鮮やかな色彩を帯びる魚種が多いです。
チェリーバルブの生態について
今回紹介するチェリーバルブも、もちろんコイの仲間です。
原産地は東南アジア方面、特にスリランカに住んでいます。
サイズは4cmほどにしかならないので、小型水槽で初めて飼育してみたいという方にもお勧めできる品種と言えます。
さらにお勧めポイントとしては、この魚は長く飼育すればするほど赤さに深みが増していくため、その成長を楽しみつつ育てることができる点が挙げられます。
寿命は、一般的な飼育環境のもとでは約3年ですので、じっくり丁寧に育ててみてください。
その他の特徴として、オスとメスの違いがはっきりしているという特徴もあります。
オスは全体的に真っ赤になり、本物のチェリーのような鮮やかなワインレッドになります。
一方メスのチェリーバルブは熱帯魚らしいオレンジ色で、落ち着いた色をしています。
それに加え、繁殖も比較的容易です。
美しいだけじゃないもう一つの役割
しかしこの熱帯魚、ただきれいなだけではありません。
非常に便利なことに、水草水槽を維持していく上で厄介者である〔スネール・プラナリア・タニシ〕などを駆除してくれるお掃除屋さんでもあるのです。
これらの害虫たちは、決して水質や熱帯魚の生態に悪影響を及ぼすものではないのですが、レイアウト水槽を作る上では厄介者として扱われています。
これらの害虫が大好物なチェリーバルブはとても助かる存在ですよ。
飼育難易度は優しめ
非常に丈夫な魚なので、飼育はしやすい熱帯魚です。
基本的にコイの仲間であるバルブは飼育難易度が低いことが多く、性格も温和であることが多いので、初めて挑戦する方はバルブから始めてみるのも良いかもしれません。
しかし、他の熱帯魚と同様に頻繁な水替えや、過度な水の汚れなどには耐えられません。
また、水槽からの飛び出しなどもありますので、飼育の際はガラス蓋を付けることをお勧めします(私も飛び出しによってロングフィンチェリーバルブが一匹亡くなってしまいました)。
ちなみに小型水槽での飼育を始めようとしている未経験者の方へのアドバイスです。
小型水槽は維持管理が容易であると勘違いされがちですが、実際は小型水槽での熱帯魚の体調管理が一番難しいのです。
なぜなら小型水槽は水の量が少ないため、少量の水替えでも水質が急激に変化してしまったり、水温がすぐに変化してしまったりするためです。
飼育に適した環境・無加温飼育はできる?
チェリーバルブに適した水温は24〜28度です。
水質は弱酸性を好みますので、ソイルなどを敷いた水草水槽などでの飼育が適しています。
インターネットでチェリーバルブと検索すると、「チェリーバルブ 無加温」という予測変換が出てきます。
ですので、冬の時期はヒーターを入れるなど無加温での飼育は行わないほうが無難です(暖房が常に効いている室内などの場合は、この限りではありません)。
また夏の場合ですが、近年の夏は気温も相当高いですので、冷却ファンの設置をお勧めします。
小型水槽であればあるほど、水温は日中と夜中で上下しやすくなり、さらに水温が短期間に急激に変化すると熱帯魚にストレスになってしまうからです。
この熱帯魚は小型水槽で飼育しやすい反面そういった危険もありますので注意してください。
エサ
エサは一般的な人工飼料で構いません。
同種・異種との混泳はできる?
チェリーバルブはとても温和な性格なので、ほとんどの魚との混泳が可能です(相手も混泳向けに限りますが)。
同種同士で喧嘩してしまうことも少ないと思いますので、数匹のチェリーバルブでの飼育も楽しめます。
先ほど説明したように、チェリーバルブは貝が大好物です。
しかしお掃除用として投入するようなフネアマガイや石巻貝など大きな貝類は食べることはないのでご安心ください。
もう一点注意ですが、彼らはエビも好物ですので、小さめのエビですと捕食されてしまう可能性があります。
もし一緒の水槽に入れる場合は少し大きめのサイズを入れるようにしましょう。
飼育しているロングフィンチェリーバルブの紹介
ここで筆者の飼育しているチェリーバルブについての紹介です。
普通の品種に比べ、尾ヒレが長いことが特徴のこの子ですが、非常におっとりしていて控えめな性格です。
ぷっくりとしたお腹がチャームポイントで、長い尾ヒレとマッチして綺麗なシルエットをしています!
この子を購入したのは約一年前ですが、一度も病気や体調を崩すことなく元気にすくすくと育っていますよ。
体も丈夫で色も形も特徴的なこの品種は初心者に自信を持ってお勧めできる熱帯魚です。
まとめ
今現在筆者の水槽には体の小さいお髭さんが泳いでいますが、水草が育ち水槽いっぱいになった頃には、この小さいお髭さんが美しい赤色を見せてくれことを楽しみに飼育してみようと思います。
ぜひ、小型魚で混泳相手をお探しなら、チェリーバルブを選んでみてはいかががでしょうか。
この品種はどのアクアショップにも大体販売されていますので、是非近くの小売店に見に行ってみてください。