水槽の主役に!美しい背ヒレの魅力
今回ご紹介するのはゴールデンベリフェラです。
その特徴はなんといってもその美しい背ヒレにあります。
雄の背ヒレは特にきれいで、水槽の主役にもってこいの熱帯魚です。
今回はそんなゴールデンベリフェラの美しさについてだけではなく、彼らの生態や飼育方法、繁殖難易度などをまとめていきたいと思います。
ゴールデンベリフェラの生態
ゴールデンベリフェラは、元々はベリフェラという普通種から突然変異したことによって生まれたアルビノ個体です。
ベリフェラの正式名称はセルフィンモーリーといいます。
その名の通りモーリの仲間で、卵胎生メダカの一種です。
ゴールデンベリフェラはその他種類のモーリよりも大きく育つことが多く、最大15cmほどになることもあります。
しかし一般的な飼育環境のもとではそこまで大きくなることはないので、成長過程では小型水槽での飼育も可能です。
寿命も2年ほどで、平均的な小型熱帯魚と同じくらいですね。
飼育難易度は易しめ!
飼育難易度としては「普通」レベルです。
先ほど述べた通りこの品種は突然変異から生まれたアルビノ個体です。
アルビノというと体が弱いことが多いのですが、ゴールデンベリフェラは体が丈夫な方なので、そこまで飼育に神経質になる必要はありません。
しかし一つ注意点とすれば、この魚は弱アルカリ性を好むということです。
小型熱帯魚は弱酸性を好むことが多いので混雑しやすいので注意しましょう。
フンや餌の食べ残し、ソイルなどの影響で水質は簡単に弱酸性に傾いてしまうので、飼育初心者の方はそこに注意する必要があります。
その面を考慮して飼育難易度は「簡単」とまではいえません。
水質や魚の生態、レイアウトによる影響を少し学んでから飼育を始めるようにしましょう。
飼育に適した環境の紹介!
ゴールデンベリフェラは中性弱アルカリ性を好みます(pH7.5くらい)
そのため水槽のレイアウトに少し工夫をするようにしましょう。
流木やソイルなどがメインのレイアウトにすると水質が弱酸性になってしまうので、できれば石組みや砂利などでレイアウトを作るようにすると良いです。
しかし養殖個体の場合は適応力が強い場合も多いので、pH値が下がりすぎていなければすぐに体調を崩すことはあまりないと思われます。
水温は23〜27度くらいがちょうど良いです。水温の下がりすぎには注意しましょう。餌は人工飼料でもなんでも好き嫌いせずに食べます。
繁殖難易度も易しめ
この品種は卵胎生メダカの一種なので、容易に繁殖は狙えると思います。
卵胎生
卵胎生というのはお腹の中で卵が孵化し、稚魚の形で生まれてくる種類のことです
アクアリウムショップでもペア売りされていることが多いので、繁殖にお勧めの品種ということですね。
稚魚の時はブラインシュリンプなどを与え、できれば隔離水槽で飼育しましょう。
隔離水槽にはスドーの「サテライト」水槽がおすすめです。
新たなフィルターやヒータなどは必要なく、飼育している水槽の横に引っ掛けることで隔離水槽を追加できます
さらにグレードアップセットを購入すると稚魚の流出防止柵をつけることができるので、安全に稚魚を飼育できます。
同種・異種との混泳はできる?
性格は非常に温和なので、混泳は容易です。
大きくなると口に入るサイズの魚は食べてしまうかもしれないので注意しましょう。しかしラスボラなどの泳ぎの早い魚は食べられてしまうこともないと思います。
同種との混泳についても、成功することが多いです。繁殖を狙ってペアで飼育するのが人気ですね。
筆者の飼育しているゴールデンベリフェラの紹介
私の飼育しているゴールデンベリフェラも、オスメスのペア売りを購入しました。
グレー系の熱帯魚を多く飼育していた水槽だったので、そのアクセントとして明るい色の魚を追加したいという要望にちょうどマッチする個体でしたね(紅白ソードとともに購入しました)。
私は繁殖を狙っていなかったので異種との混泳をさせていましたが、繁殖を狙う場合はできるだけペアのみ、または同種のみでの混泳をさせた方が良いです。
餌もよく食べ、普段は水槽の中層〜上層を泳いでいます。中層で泳いでいるときには背ヒレを大きく広げて泳いでいるので本当に綺麗ですよ。
まとめ
今回はゴールデンベリフェラについて基本的なことをまとめました。
水槽にアクセントが欲しい方には非常にお勧めできる品種ですので、この記事に書かれていることを参考に、是非飼育してみてください。