はじめに

画像引用元:チャーム楽天市場店様
青や赤の原色の派手な色合いが人気になる傾向の熱帯魚飼育ですが、淡く光を反射して上品な美しさを持つ魚がいます。
一見地味なようで飼い込むと独特の美しさを放つレインボーフィッシュの仲間たちです。
今回は、その中でも古くから飼育されているニューギニアレインボーを取り上げてみようと思います。
ニューギニアレインボーの生息地
原産分布域は、ニューギニアと名前につくだけあって、ニューギニア南部、オーストラリア北部です。
大きい括りでレインボーフィッシュの仲間自体がこの辺りに住んでいることが多いく、いずれも雄の方の体色が美しく、雌が雄より少し小型で地味な傾向にあります。
ニューギニアレインボーの特徴

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ニューギニアレインボーもその例に違わずに雄が大きく、成長しきると虹色の光沢をもちますが、他のレインボーフィッシュと異なることが一つあります。
それが、この魚の大きな特徴であるヒレの伸長です。
背ビレ、腹ビレ、と尾ビレの上下が大きく伸長して、この種の中でも唯一の魚姿をしています。
また成熟した雄同士が、ヒレを広げて威嚇しあう行為、フィンスプレッティングを頻繁に行い大変見所の多い魚種になっています。
実はとても初心者向きの観賞魚なんです
古くから淡水熱帯魚のお店にいる品種であります。
店頭に並ぶ時は小型でその独特の魅力を垣間見ることができませんが、ニューギニアレインボーを強くお勧めする理由は他にもあります。
この種は飼育が容易と言われています。その他にも他種に危害を及ばせることも少なく、病気をしづらい傾向にあります。
ニューギニアレインボーを飼育して、白点病や水かび病に悩まされる確率は低いと言えるのではないでしょうか。
とはいえ、病気しないわけではないのでお気をつけください。
ニューギニアレインボーの飼育環境

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熱帯魚なので適温は25度から27度の飼育です。
弱酸性から弱アルカリ性までと適正の水質幅も広く、これらの要因も初心者向けと言えます。
あまりにも早すぎる水流は嫌うみたいで、ストレスがかかるのかヒレを閉じて気をつけの姿勢をとるように見えだすと要注意です。
また、比較的新しい水を好むようで、定期的な換水を心がけるのが体長良く管理するコツになるでしょう。
その他にも、注意点がいくつかあります。
ニューギニアレインボーを飼育する上での注意点
口が小さく(細く)餌は小さいものにした方が良いでしょう。
この点は混泳させている時に特に注意が必要で口が小さいので、食べてる間に他の魚種に横取りされる場合があり、餌取りに負けてしまい痩せ細ってしまいます。
また、水面に浮いた餌を、その水面まで取りにいくことが可能な水槽上層をすみかにしているような魚種ともあまり相性が良いとは言えません。
ニューギニアレインボーが普段活動している水槽中流域まで餌が行き渡らないことがあるのです。
なので、餌の大きさと、混泳相手には十分に注意が必要と言えます。
筆者の飼育環境
ニューギニアレインボーは小型水槽でも飼育が可能でありますが、私のお勧めはある程度の大きさ、また水量の水槽を用意していただいて、ぜひ、ニューギニアレインボーの群泳にチャレンジしていただけたらなと思います。
その虹色の光沢を楽しむために水槽にあうライトを準備していただき、
低床に砂や砂利、そして岩組を楽しんでいただけるレイアウトを強くお勧めします。
本来、砂利や砂を低床に使い岩組のレイアウトをしてしまうと、水槽の水質が弱アルカリ性に傾き飼育できる魚種が限られてくることが多いですが、ニューギニアレインボーはこのレイアウトでも問題なく飼育できるでしょう。
しかし丈夫だからと言って導入時の雑な扱いはいけません。導入時の水合わせは慎重にお願いします。
この弱アルカリ性によった水質でも耐えるシダの仲間を岩組に組み込んだり、または活着させるために巻いたりして要所に水草を配置できれば雰囲気も上がりニューギニアレインボーを楽しめる環境になるのではないでしょうか。
お勧めの水草
私のこの環境でのお勧めの水草は
- ミクロソリウム・ウインディロフ(ミクロソリウム全般)
- ボルビディス・ヒューディロッティー
- ハネゴケsp
などです。
特にシダの仲間全般は弱アルカリ性の方が調子良く成長するのではないかと思うほどです。
おわりに
しばらく昔の熱帯魚屋さんではレイアウト水槽の中でレインボーフィッシュの仲間たちの群泳はよく見かけたものでしたが最近はなかなか見かけません。
特に小型水槽ではニューギニアレインボー、ネオンドワーフレインボー、などの群泳。
大型水槽ではオーストラリアンレインボー。コムスケールレインボーなどの群泳などがそうです。
そこで飼育を続けられているレインボーフィッシュの美しさに感嘆していたものですが、最近の小型水槽ブームの中でもレインボーフィッシュの仲間たちの魅力を再認識させてくれる魚種がこのニューギニアレインボーです。
もちろん混泳相手としても美しいとは思いますが、
ぜひ、岩組までとは言いませんが、少し落ち着いた環境でのニューギニアレインボーの群泳をお勧めしたいと思うわけです。
きっと、お返しとして、虹色の光の反射と、美しい鰭の伸長という上品な美しさを見せてくれるのでしょう。