プラティとモーリー、どちらも熱帯魚入門に最適な卵胎生メダカの仲間です。カラフルな品種の豊富さ、丈夫さ、そして繁殖のしやすさから、アクアリウム初心者から上級者まで幅広く愛されています。
この記事では、プラティとモーリーそれぞれの特徴・飼育方法・繁殖のコツを徹底的に解説します。グッピーとの違いや、3種を混泳させる際の注意点まで網羅しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事でわかること
- プラティとモーリーの違い・特徴・代表的な品種一覧
- グッピー・プラティ・モーリー3種の徹底比較
- 飼育に必要な水槽・機材の選び方と設置方法
- 水質管理(水温・pH・硬度)の具体的な数値と管理方法
- 餌の種類・量・与え方のポイント
- 卵胎生の繁殖方法と稚魚の育て方
- 混泳できる魚・できない魚の判断基準
- かかりやすい病気と具体的な対処法
- モーリーの汽水・海水適応と活用方法
- よくある失敗10選と長期飼育のコツ

プラティ・モーリーの基本情報と特徴
プラティとはどんな魚?
プラティ(Xiphophorus maculatus)はカラシン目メダカ科(正確にはカダヤシ目アリイド科)に属する熱帯魚です。中央アメリカのメキシコからグアテマラにかけての河川・湖沼を原産地とし、現在ではさまざまな改良品種が世界中で飼育されています。
体長は3〜6cmと小型で、カラフルな体色が魅力。尾びれの付け根にミッキーマウスのシルエットに見える斑紋を持つ「ミッキーマウスプラティ」は特に人気が高く、熱帯魚ショップでも定番商品として販売されています。
プラティの最大の特徴は「卵胎生」であること。卵を産むのではなく、お腹の中で卵を孵化させてから稚魚の状態で産み落とします。このため繁殖が非常に簡単で、ペアで飼育するだけで自然と稚魚が生まれてきます。
モーリーとはどんな魚?
モーリーにはいくつかの種が含まれます。一般的に流通しているのは主に:
- ショートフィンモーリー(Poecilia sphenops):体長5〜8cm、ひれの短い標準タイプ
- セルフィンモーリー(Poecilia latipinna または P. velifera):体長8〜12cm、背びれが大きく扇状に広がる
モーリーの代表的存在が「ブラックモーリー」で、全身が黒一色の美しい品種です。このブラックモーリーはコケ取り能力が高く、水槽のメンテナンス要員としても人気があります。
プラティ・モーリー・グッピー 3種徹底比較表
同じ卵胎生メダカの仲間であるグッピー・プラティ・モーリーを徹底比較します。
| 比較項目 | グッピー | プラティ | モーリー |
|---|---|---|---|
| 学名 | Poecilia reticulata | Xiphophorus maculatus | Poecilia sphenops |
| 体長 | 雄3cm・雌6cm | 3〜6cm | 5〜12cm |
| 原産 | 南米・カリブ海 | 中央アメリカ | 中米〜南米 |
| 適水温 | 22〜28℃ | 22〜28℃ | 24〜28℃ |
| 適正pH | 6.5〜7.5 | 7.0〜8.0 | 7.0〜8.5 |
| 繁殖力 | 非常に高い | 高い | 中程度 |
| 飼育難易度 | やや難 | 易 | 中 |
| 海水適応 | なし | なし | あり(汽水〜海水) |
| コケ食い | なし | なし | あり(特にブラック) |
| 体格 | スリム | やや丸みあり | 大柄 |
プラティの代表的な品種
| 品種名 | 特徴 | 体色・模様 |
|---|---|---|
| ミッキーマウスプラティ | 最もポピュラー。尾びれの黒い三連斑紋がミッキーの顔に見える | 黄色・オレンジ・赤など多彩 |
| サンセットプラティ | 夕焼けのようなグラデーションが美しい人気品種 | オレンジ〜赤のグラデーション |
| レッドプラティ | 全身が赤く染まる鮮やかな品種 | 鮮紅色 |
| ブループラティ | 青みがかった体色が珍しい | 青みがかったグレー |
| マリーゴールドプラティ | 黄色がかった品種で初心者にも人気 | マリーゴールドイエロー |
| ツートンプラティ | 体の前後で色が分かれるツートンカラー | 前部黄・後部黒など |
| バタフライプラティ | 尾びれが蝶の羽のように広がる | 多彩(尾びれ形状が特徴) |
| ワグテイルプラティ | 尾びれが白または黒の品種 | 体色+特徴的な尾びれ |
モーリーの代表的な品種
モーリーはプラティほど品種が多くないものの、独特の魅力を持つ品種が揃っています。
- ブラックモーリー:全身漆黒の美麗品種。コケ食いに優れ、水槽の掃除役としても活躍
- セルフィンモーリー:背びれが大きく広がり、存在感抜群。最大12cmになることも
- ゴールデンモーリー:黄金色に輝く品種。ブラックとの対比が美しい
- ダルメシアンモーリー:白地に黒い斑点模様が犬のダルメシアンに似た品種
- マーブルモーリー:白・黒・オレンジなどが混じったマーブル模様
- バルーンモーリー:背骨が曲がった体型で丸くふっくらした品種。ただし飼育難易度がやや上がる

プラティ・モーリーの飼育に必要なもの
水槽サイズの選び方
プラティは体長3〜6cmの小型魚なので、少数であれば30cm水槽からでも飼育可能です。ただし、卵胎生で繁殖しやすいため、最初から45〜60cm水槽を用意することを強くおすすめします。
モーリーはプラティより大型になるため、最低でも45cm水槽が必要です。セルフィンモーリーを飼う場合は60cm以上を選んでください。
水槽サイズの目安:
プラティ5〜10匹 → 45cm水槽(約30L)
モーリー3〜5匹 → 45〜60cm水槽(30〜60L)
両種混泳 → 60cm水槽(60L)以上推奨
フィルターの選び方
プラティ・モーリーはともに食欲旺盛なため、水を汚しやすい魚です。濾過能力が高いフィルターを選びましょう。
- 外部フィルター:最も濾過能力が高く、大型水槽やこだわりたい方に最適
- 上部フィルター:コスパよく濾過能力が高い。60cm水槽には定番の選択肢
- 投げ込みフィルター(水作エイト):30〜45cm水槽の初心者に最適。メンテナンスが簡単
底砂の選び方
プラティ・モーリーはpH7.0以上の弱アルカリ性を好むため、底砂選びが重要です。
- 大磯砂:pH上昇効果があり、プラティ・モーリーに最適。コスパも良い
- サンゴ砂(少量混合):pH・硬度の安定に効果的。汽水・海水設定のモーリーに有用
- 田砂:中性に近く汎用性が高い
- ソイル系:pH降下剤なので、プラティ・モーリーには不向き(避けること)
水草・レイアウトのポイント
プラティ・モーリーは水草を食べる傾向があるため、葉が柔らかい水草は食害に遭います。選ぶ際は以下を参考にしてください。
- 向いている水草:アナカリス(金魚藻)、バリスネリア、ウィローモス(石・流木への活着)
- 避けた方がよい水草:柔らかい葉のもの(ロタラ、ミリオフィラムなど)は食害リスクあり
- 隠れ家の重要性:モーリーのような大型は小型魚を追い回すことがあるため、水草・流木で隠れ家を作ることが重要
照明・ヒーターの選び方
プラティ・モーリーは熱帯魚なので、ヒーターは必須です。特にモーリーは水温が低いと体調を崩しやすいため、安定した温度管理が必要です。
照明は水草の光合成に必要なほか、プラティ・モーリーの体色をきれいに発色させる効果があります。LED照明は消費電力が少なく寿命が長いのでおすすめです。
必要機材一覧表
| 機材 | 推奨スペック | プラティ | モーリー |
|---|---|---|---|
| 水槽 | 60cm(60L)推奨 | 45cm〜 | 45cm〜(セルフィンは60cm〜) |
| フィルター | 投げ込みまたは上部フィルター | ○ | ○(濾過力高めが安心) |
| ヒーター | 26℃固定または可変式 | 必須 | 必須(26℃推奨) |
| 水温計 | デジタル式推奨 | ○ | ○ |
| 底砂 | 大磯砂 または 田砂 | ○ | ○(サンゴ砂少量混合も可) |
| 照明 | LED(8〜10時間/日) | ○ | ○ |
| 水質テストキット | pH・硝酸・アンモニア計測可能なもの | 推奨 | 必須 |
| カルキ抜き | 液体タイプ | 必須 | 必須 |

水質・水温の管理
適正水温とその維持方法
プラティとモーリーはどちらも熱帯魚ですが、最適水温には少し差があります。
プラティ:22〜28℃(推奨26℃前後)。比較的低水温にも耐えられる丈夫な魚ですが、22℃以下が続くと免疫力が下がり病気になりやすくなります。
モーリー:24〜28℃(推奨26〜27℃)。プラティより高水温を好む傾向があり、23℃以下では白点病が出やすくなります。
pH・硬度の管理
プラティ・モーリーはともに中性〜弱アルカリ性の水を好みます。日本の水道水は地域によってpHが異なりますが、多くは6.5〜7.5程度で、プラティには概ね問題ありません。
モーリーは特にpH7.5〜8.5の弱アルカリ性で最も調子が良いため、大磯砂やサンゴ砂を少量混ぜることでpHを安定させると長期飼育しやすくなります。
水換え頻度と方法
プラティ・モーリーは食欲旺盛で水を汚しやすい魚です。水換えの目安は以下の通りです。
- 通常管理:週1回、水槽容量の1/3を換水
- 過密飼育・繁殖水槽:週2回、1/4〜1/3を換水
- 注意点:一度に多量(1/2以上)の換水は水質が急変し魚にダメージを与えるため、少量ずつ頻繁に換えることが重要
水質パラメータ一覧表
| パラメータ | プラティ推奨値 | モーリー推奨値 | 測定頻度 |
|---|---|---|---|
| 水温 | 22〜28℃(推奨26℃) | 24〜28℃(推奨27℃) | 毎日確認 |
| pH | 7.0〜8.0 | 7.0〜8.5 | 週1回 |
| 総硬度(GH) | 8〜15dGH | 10〜20dGH | 月1回 |
| アンモニア(NH3) | 0 mg/L | 0 mg/L | 立ち上げ時毎日 |
| 亜硝酸(NO2) | 0 mg/L | 0 mg/L | 立ち上げ時毎日 |
| 硝酸(NO3) | 25 mg/L以下 | 20 mg/L以下 | 週1回 |

餌の与え方と種類
おすすめの餌の種類
プラティ・モーリーは雑食性で、フレーク状の人工飼料をよく食べます。以下の順でおすすめします。
- フレークフード:主食として最適。市販の「熱帯魚の餌」全般が使用可能
- 顆粒フード(小粒):沈下しにくいものを選ぶと水面近くで食べやすい
- ブラインシュリンプ(ホワイトパック):栄養価が高く、繁殖期・成長期に最適
- 冷凍アカムシ:嗜好性が高く、食欲がない時に使うと効果的
- 野菜(ほうれん草・ブランチング済み):モーリーには特に有効。植物食の補完に
餌の量と頻度
プラティ・モーリーとも食欲が旺盛で、与えすぎると肥満・水質悪化の原因になります。
- 頻度:1日2回(朝・夕)が基本
- 量:2〜3分で食べきる量。残ったら取り除く
- 絶食日:週に1日、餌を与えない「絶食日」を設けると消化器官が休まり健康的
ブラックモーリーのコケ食い能力について
ブラックモーリーは「コケ取り要員」として有名ですが、正確には苔(コケ)の中でも糸状藻・藍藻などを好んで食べます。ガラス面のスポット状コケは食べにくいため、石巻貝と組み合わせると効果的です。
ブラックモーリーがよく食べるコケの種類:
・糸状藻(緑色の糸状コケ)→ 効果大
・藍藻(ベタっとした青緑のコケ)→ 効果あり
・茶コケ(珪藻)→ 少し食べる
・スポット状緑コケ → ほとんど食べない

混泳について
混泳OKな魚種
プラティ・モーリーは温和な性格のため、多くの熱帯魚と混泳できます。ただしモーリーは体格が大きくなるため、小型魚には注意が必要です。
| 魚種 | プラティとの相性 | モーリーとの相性 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| グッピー | △(交雑リスク) | △(交雑なし・体格差注意) | プラティとグッピーは交雑しない(属が違う)が、雄が雌を追いかける |
| コリドラス | ◎ | ◎ | 底層を泳ぐため干渉が少ない |
| ネオンテトラ | ◎ | ○(モーリーが大きい場合△) | テトラの水質(弱酸性)とは少しずれる点に注意 |
| グラミー | ○ | ○ | お互い温和で問題なし |
| ミナミヌマエビ | ○(稚エビは食べられる可能性あり) | △(エビを積極的に捕食) | 成エビは大丈夫だが稚エビは隠れ家必須 |
| ヤマトヌマエビ | ○ | ○(大型個体なら) | 大きさがあるため比較的安全 |
| 石巻貝・ラムズホーン | ◎ | ◎ | コケ取り役として最適な組み合わせ |
| プレコ | ◎ | ◎ | 底面清掃役として有能 |
混泳NGな魚種
- ベタ:長いひれを攻撃されたり、追い回されるリスク。プラティのひれをかじることも
- 大型シクリッド(オスカー・フラワーホーン等):プラティ・モーリーが捕食される
- ドワーフシクリッド:縄張り意識が強く、プラティを攻撃することがある
- アロワナ等の大型魚:捕食対象になる
グッピーとの混泳・交雑リスクについて
よく「プラティとグッピーは交雑する」と言われますが、これは誤解です。プラティ(Xiphophorus属)とグッピー(Poecilia属)は属が異なるため、生物学的に交雑することはありません。
ただし、同じPoecilia属のモーリー(Poecilia sphenops)とグッピー(Poecilia reticulata)は理論上は交雑の可能性がゼロではないと言われていますが、実際の飼育環境でほぼ起こりません。

繁殖方法と稚魚の育て方
卵胎生の仕組みと繁殖サイクル
プラティ・モーリーは「卵胎生」(らんたいせい)メダカです。これはメスがお腹の中で受精卵を育て、孵化した稚魚の状態で産み出す繁殖方法です。
卵胎生の特徴として、一度交尾すると精子を体内に貯蔵でき、1回の交尾で2〜4ヶ月にわたって繁殖することができます。このため、オスとメスを一度でも同じ水槽に入れると、その後オスを取り除いても繁殖し続けることがあります。
雌雄の見分け方
プラティ・モーリーの雌雄判別は比較的簡単です。
- オス:腹びれが変化した「ゴノポジウム」(生殖器)が細い棒状になっている。体が細くスリム
- メス:腹びれが扇形。お腹が丸く膨らんでいる。妊娠中は肛門付近に「妊娠斑」(黒い斑点)が見える
雌雄比率の推奨:オス1に対してメス2〜3が理想的です。オスが多いとメスへの追尾が激しくなり、メスが弱ってしまいます。
繁殖条件と産仔のサイクル
プラティは約28日周期で産仔します。1回に産む稚魚の数は20〜80匹(個体差大)。水温26℃前後が繁殖に最も適しています。
モーリーはプラティより産仔数が少なく、1回に10〜50匹程度。産仔間隔はプラティと同様に約28日ですが、水温が低いと間隔が延びます。
産仔前のサイン
- お腹がかなり丸く(四角く)膨らんでくる
- 肛門付近の妊娠斑が濃くなる
- 物陰に隠れてじっとしていることが増える
- 他の魚を逃げるような行動をとる
稚魚の育て方
生まれた稚魚は親魚に食べられてしまうことがあるため、いくつかの対策が必要です。
- ウィローモス・稚魚草を大量に入れる:隠れ場所を増やして食べられるリスクを減らす
- 産卵ボックスの使用:親メスを産仔前に産卵ボックスに移し、産んだら親を元の水槽に戻す
- 稚魚専用水槽への移動:最も確実な方法。10〜20L程度の小型水槽に移す
稚魚への餌は生後1週間はパウダータイプの稚魚用フードまたはブラインシュリンプノープリウス(孵化したばかりのブラインシュリンプ)が最適です。

モーリーの汽水・海水適応と活用方法
なぜモーリーは海水に適応できるのか
モーリー(特にショートフィンモーリーとセルフィンモーリー)は、自然界の生息域が河口・マングローブ林など汽水域(塩分と淡水が混じった水域)に及んでいます。このため、淡水・汽水・海水のいずれにも適応できる珍しい魚です。
この適応能力は「浸透圧調節能力」が高いことによるもので、塩分濃度の変化に対して体内の水分バランスを柔軟に調整することができます。
汽水・海水飼育のメリットと方法
モーリーを汽水(比重1.005〜1.015程度)で飼育すると以下のメリットがあります:
- 体色がより鮮やかになる(特にブラックモーリーの黒が深くなる)
- 病気になりにくい(白点病・水カビ病の発生が抑えられる)
- 繁殖活性が上がることがある
汽水飼育への移行方法:急激な塩分変化はモーリーにとってもダメージになります。1週間かけて徐々に比重を上げていく「段階的移行」を行ってください。
・1〜2日目:比重1.002
・3〜4日目:比重1.005
・5〜6日目:比重1.008〜1.010
・以降:目標の比重で維持
海水水槽への活用
海水水槽(比重1.020〜1.025)でモーリーを飼育することも可能です。ライブロックに付いたコケの掃除役として活躍します。ただしサンゴ水槽の場合は、モーリーがサンゴのポリプをつつく可能性があるため注意が必要です。
かかりやすい病気と対処法
白点病(Ichthyophthirius multifiliis)
最もよく見られる病気。体全体に白い小さな点(約1mm)が現れます。原因は繊毛虫の一種で、水温の急激な低下や免疫低下時に発生します。
対処法:水温を28〜30℃に上げ(白点虫は25℃以上で活性が下がる)、市販の白点病治療薬(メチレンブルー、グリーンFゴールド等)を規定量投与。治療期間は5〜7日程度。
尾ぐされ病・口ぐされ病(カラムナリス病)
尾びれや口の周りが溶けたように欠けてくる細菌性の病気。水質悪化・ストレス・傷口からの感染が原因です。
対処法:グリーンFゴールド顆粒での薬浴が有効。水換えを行い、水質を改善することが最重要です。
腹水病・松かさ病
お腹が膨らんだり、うろこが松かさ(まつかさ)状に逆立つ病気。エロモナス菌が原因のことが多く、水質悪化が引き金になります。
対処法:エルバージュエースによる薬浴が有効ですが、重症化すると治療が難しいため、早期発見・早期治療が重要です。
病気一覧と対処法
| 病気名 | 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|---|
| 白点病 | 体に白い小点 | 繊毛虫・低水温 | 水温UP+メチレンブルー |
| 尾ぐされ病 | ひれの溶解・欠け | カラムナリス菌・水質悪化 | グリーンFゴールド顆粒 |
| 口ぐされ病 | 口の周りの白化・欠け | カラムナリス菌 | グリーンFゴールド顆粒 |
| 腹水病 | お腹の膨張 | エロモナス菌 | エルバージュエース |
| 松かさ病 | うろこの逆立ち | エロモナス菌・水質悪化 | エルバージュエース(早期) |
| 水カビ病 | 綿状の白いカビ | 真菌・傷口 | メチレンブルー・グリーンFゴールド |
| コショウ病(ベルベット) | 体に細かい黄色い点 | 寄生虫Oodinium | 鷹の爪(カプサイシン)・グリーンFゴールド |

飼育のよくある失敗と対策
初心者がやりがちなミス10選
失敗1:水槽の立ち上げが不十分なまま魚を入れる
バクテリアが定着していない水槽にすぐ魚を入れると、アンモニア・亜硝酸が急上昇して魚が死んでしまいます。必ず1〜2週間のサイクリングを行ってから導入してください。
失敗2:水温合わせをせずに投入する
購入した袋のまま水槽に浮かべ、15〜30分かけて水温を合わせてから放流してください。急激な水温差はショックを与えます。
失敗3:オスだけ・メスだけで飼育して繁殖を管理しようとする
「増やしたくない」と思ってオスだけ入れると、メスが追い回されることがなくなりますが、オス同士の争いが激化することがあります。雌雄比は1:2〜3が理想的です。
失敗4:ソイルを使用してpHが下がりすぎる
プラティ・モーリーは弱アルカリ性を好むため、pH降下効果のあるソイルは不向きです。大磯砂または田砂を選びましょう。
失敗5:餌を与えすぎて水質を悪化させる
食べ残した餌はアンモニアの発生源になります。「2〜3分で食べきる量」を守り、残った餌はスポイトで取り除きましょう。
失敗6:稚魚が全滅する
隠れ場所がないと親魚に食べられます。ウィローモスを大量に入れるか、産卵ボックスを活用してください。
失敗7:水換えを怠って硝酸塩が蓄積する
プラティ・モーリーは食欲旺盛で糞も多いため、週1回の水換えは必須です。
失敗8:モーリーをグッピーと混泳させてモーリーが小魚を食べる
モーリーは体格が大きいため、小型のグッピーやネオンテトラを追いかけたり、食べてしまうことがあります。サイズの近い魚を選んで混泳させましょう。
失敗9:バルーンモーリーの管理を普通のモーリーと同じにする
バルーンモーリーは体型の関係で消化器官に負担がかかりやすく、水質悪化・低水温に特に弱いです。より丁寧な管理が必要です。
失敗10:塩分調整なしでモーリーの汽水飼育を始める
汽水への移行は段階的に行わないと、浸透圧ショックで弱ってしまいます。1週間かけてゆっくり移行してください。
長期飼育のコツ
- 週1回の水換えを習慣化:最も効果的な病気予防策
- 過密飼育を避ける:1Lあたり1cm魚体長を目安に
- ストレス管理:隠れ家を作り、強すぎる水流を避ける
- 定期的な水質チェック:月1回はpH・硬度を測定
- 新しい魚の検疫:新魚は最低2週間は隔離して病気チェック
よくある質問(FAQ)
Q. プラティとモーリーは同じ水槽で飼えますか?
A. はい、飼えます。どちらも弱アルカリ性・26℃前後を好み、性格も温和なので相性は良好です。ただしモーリー(特にセルフィンモーリー)はプラティより大きくなるため、プラティが追い回されることがあります。水槽内に隠れ家を十分に設置しましょう。
Q. プラティが増えすぎて困っています。繁殖を止める方法はありますか?
A. 繁殖を完全に止めるには、オスとメスを別水槽に分けることが最も確実です。また、稚魚が生まれても親魚が食べてしまうよう、隠れ家を減らすという方法もありますが、あまりおすすめしません。増えすぎた場合は熱帯魚ショップへの引き取り依頼も検討してみてください。
Q. モーリーが頻繁にひれをたたんでいます。病気ですか?
A. ひれをたたむのはストレスまたは体調不良のサインです。まず水温・pH・アンモニア濃度を確認し、問題があれば水換えを行ってください。水質に問題がなければ、他の魚にいじめられていないかも確認しましょう。
Q. プラティとグッピーは交雑しますか?
A. しません。プラティはXiphophorus属、グッピーはPoecilia属と属が異なるため、交雑は起こりません。安心して混泳させることができます。ただし雄が雌を追いかける行動はあるため、雌雄比率と隠れ家には注意してください。
Q. ブラックモーリーのコケ取り効果はどれほどですか?
A. 糸状藻や藍藻には高い効果を発揮します。ただしガラス面のスポット状コケや頑固なコケには効果が限定的です。コケ対策として入れる場合は、石巻貝やプレコと組み合わせると水槽全体のコケをバランスよくケアできます。
Q. モーリーを海水水槽に入れることはできますか?
A. 可能です。ただし急激な塩分変化はダメージになるため、1週間かけて段階的に比重を上げていく「段階的移行法」を行ってください。サンゴ水槽の場合はモーリーがサンゴのポリプをつつく可能性があるため注意が必要です。
Q. 稚魚が生まれても小さすぎて見つかりません。生きていますか?
A. 元気な稚魚はウィローモスや水草の茂みに隠れていることが多いです。産仔後2〜3日は姿が見えなくても心配しないでください。水面近くに来て餌を食べ始めたら安心のサインです。
Q. プラティ・モーリーの寿命はどれくらいですか?
A. プラティは2〜3年、モーリーは3〜5年が平均的な寿命です。適切な水質管理と十分なスペースを確保することで、より長生きさせることができます。
Q. バルーンモーリーは普通のモーリーと同じように飼育できますか?
A. 基本的な水質・水温の条件は同じですが、バルーンモーリーは体型の関係で消化器官に負担がかかりやすいため、特に水質悪化・低水温・餌の与えすぎには注意が必要です。より丁寧な管理を心がけてください。
Q. プラティの色が薄くなってきました。なぜですか?
A. 体色が薄くなる原因としては、①水質悪化(硝酸塩の蓄積)、②ストレス(過密飼育・強い水流・いじめ)、③栄養不足、④病気の初期症状が考えられます。まず水換えを行い、水質と飼育環境を見直してみてください。
Q. 水槽導入時の水合わせはどうやってやればいいですか?
A. 購入した袋ごと水槽に30分浮かべて水温を合わせた後、点滴法またはボトル法で30〜60分かけて水質を合わせてください。袋の水は水槽に入れず、魚だけをすくって投入しましょう。
Q. メスが産仔した後、すぐに別のオスと交尾しますか?
A. 体内に精子を貯蔵しているため、産仔直後にオスと交尾しなくても次の産仔は行われます。1回の交尾で2〜4ヶ月は繁殖が続きますので、すぐにオスを分けても次の産仔は起こります。
まとめ
プラティとモーリーは、卵胎生で繁殖しやすく、丈夫で飼育しやすい熱帯魚の代表格です。それぞれの特徴をまとめると:
- プラティ:体長3〜6cmのコンパクトさ、カラフルな品種の豊富さ、低水温にも比較的強く初心者に最適
- モーリー:体長5〜12cmとやや大型、ブラックモーリーのコケ食い能力、汽水・海水にも対応できる特殊な適応力が魅力
両種ともに弱アルカリ性の水・26℃前後の水温が好適環境で、週1回の水換えを守ることが長期飼育の基本です。繁殖は非常に簡単なので、過密にならないよう稚魚の管理も意識してみてください。
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