ベタの飼い方・育て方!筆者自宅飼育環境も紹介!
闘う魚としてとても有名な魚、それがベタです。
一般的に、ベタ、トラディショナルベタ、闘魚などと呼ばれています。
始まりは”ベタの縄張り意識の強さ”を利用して、
雄同士を混泳させ闘わせる賭け事のため繁殖されました。
また、アクアリウムファンに飼育されることを目的として改良され観賞用などの様々な品種が生まれる土台を作ったのがこのベタです。
ベタの魅力
① テーブルアクアリウムに適している。
テーブルに置いて、狭い環境でもベタに長期間無理なく飼育できる事は他の魚には真似できません。
ベタはラビリンス器官という空気中から酸素を取り入れる器官を持っているため、圧倒的に酸欠に強いのです。
これによって、基本的に水たまりでも生活できる逞しさがあり、ろ過機を必要としません。
また、テーブルアクアリウムに適している理由もうひとつあります。
実は熱帯魚、熱帯といいながら熱帯魚全般は夏の暑い日は総じて苦手です。
中には水温30度を越すと危険信号なんて魚種もいます。
しかしベタは水温32度を超しても大丈夫なのです。
とにかく高温にもめげない場合が多いです。
この性質は濾過機を必要としないことにもつながり、
テーブルアクアリウムに向いているひとつの要因となっています。
② 人懐こい
さすがに闘魚を名乗る魚です。
手を入れてガラス内面のコケをとっていると手をつついたりしてきます。
ですが、いつも餌をあげる場所で餌が落ちてくるのを、一点を見つめじっと待っていたり、前を横切ると餌をもらおうと、ついてくるような仕種を取ります。
③ 美しいヒレ
やはりそのヒレの美しさ。
ペッショップに売られているベタに名前がついている場合がありますが、(ハーフムーンやクラウンテールなど)その名前の由来はヒレの形を指して差別化されています。
オス同士を1匹ずつ水槽に入れて横に並べると自分の縄張りに入ってきたと勘違いした雄同士が威嚇のためヒレを広げます。
また、鏡でベタに自分の姿を映して見せてあげても同様にヒレを広げます。
これをフレアリングと呼び、美しさを最大限堪能できます。
ベタ飼育最低限必要なもの
① 水槽、またはガラス器など
最近ではベタ用の小型水槽も販売されています。
オススメ(ジェックス 水槽 楽アクア ブラック)
② 餌
餌はベタ用の餌が各社から出ていますが、オススメは
- キョーリン ヒカリ ベタ アドバンス 5g
- デルフレッシュフード
です。
③ 冬場はヒーターが必要です。
テーブルアクアに向くヒーターはパネルヒーターです。
一般的な熱帯魚の水槽の中に入れるタイプのヒーターは水の蒸発に注意が必要です。
よりいい環境で買いたい場合は熱帯魚飼育セットで飼育を始めても大丈夫です。
最近ではベタ飼育を想定している小型水槽セットもあります。
以上で最低限の必要なものは揃います。
水換えは10日くらいに水槽水の3分の1から2分の1のカルキを抜いた水を水槽内の
温度と合わせてすこしずつ入れてあげましょう。
ベタ飼育の注意点
① 跳ねる
おそらく飼育する中で最も多い事故。それが飛び跳ね事故ではないでしょうか。
餌をあげようとすると、待ちきれないのか餌めがけて跳ねてくることもあるぐらいです。
蓋をするか、水槽の水の水位を下げることをお勧めします。
② 混泳に不向き
他の魚との混泳にとてつもなく不向きです。
雄雌でカップルで入れたら仲良くするかもなんて期待も裏切ること間違いないです。
小魚と混泳させても強い縄張り意識が邪魔をして小魚を追い掛け回して、その魚の長いヒレをショートカットにしてしまうこともあります。
③ 寒さに弱いです。
悪環境にも強く、たくましいベタですが、やはり熱帯魚、寒さに弱いです。
ベタの種類
簡単にベタの種類をご紹介します。
●トラディショナルベタ
一般的にベタというとトラディショナルベタを指す場合が多く、そのヒレの形状は背ビレ、尾ビレ、尻ビレが伸長したもの。
【ベールテール】と呼ばれると記載をよく見かけますが、ペットショップなどで【ベタ】の表記がされていたらこの種類になります。
白色が【スーパーホワイト】、【ホワイト】など別枠で扱われている場合もあります。
●ダブルテール
尾鰭が上下に分かれる品種で、各ヒレも大きいとされていますが、何より鰭を広げるとハートの形の横倒しに見えて独特の美しさがあります。
●ハーフムーン
尾鰭を円に見立ててその付け根を中心に180度の円(半円)になる品種。鰭の面積が大きく見えて価格も求めやすい価格設定なのも相待って人気の種類となっています。
●フルムーン
こちらは尾鰭の開度を更に上げたもので、鰭の面積が更に大きくなります。威嚇のためヒレを広げた姿は圧巻です。
価格が高めなのが最初の飼育にはネックとなります。
●スーパーデルタ
尾ヒレの開く角度が120度〜180度未満の種類です。
ハーフムーンより自然な形のヒレと手頃な価格で最も飼われる機会の高い種類かもしれません。
●クラウンテール
各鰭の軟条(鰭の櫛状の固い部分)だけが大きく伸長したタイプ。
このタイプは好き嫌いがはっきり分かれるようです。私の感想でデータなどないですが女性受けは悪い感じがします。
またこのタイプには軟条の先が二股に分かれる【キングテール】という派生の品種もあります。
●その他
その他に野生の姿のベタの魚姿を持つ【プラカット】、
また大きくなる種類【ジャイアント】、
鰓鰭が長く伸びる【ダンボ】と呼ばれる品種があります。
以上の種類をペットショップで眺めながら、筆者は【ハーフムーン】を選びました。
色だけは白っぽい子がいいなと思っていましたが、ショップさんで目があったと感じた白い子を連れて帰ることにしました。
飼育水を多めにもらい、用品もそこのショップさんで買っていくことにしました。
筆者宅 ベタの飼育用品紹介
●水槽
跳ねて飛び出す心配がない水槽を探しました。
全体的にラウンドしているフォルムで賛否有ると思いますが、インテリア性で選びました。
●底石
底石にベタの好む弱酸性の水を簡単に作れるソイル(土を固めてある底石)を選びました。
急激に水質を動かさない【マスターソイル】をチョイスして水槽の下に薄く敷いております。
●飾り
絶対に必要なわけではなかったのですが、やっぱり緑が欲しいなと思い、石に活着しているウィローモス(苔)を入れてみました。
●水草
【アマゾンフロッグビット】を購入しました。
水面に浮いているととても可愛らしい小型の浮草です。
ベタは水面に巣を作ります。
この水草を上手く利用してくれたら嬉しいなという思惑があります。
浮草を入れたことにより水槽用ライトが必要となってきます。
●ライト
浮草を買ったことで光原が必要になりました。
こちらも机周りに置きたいというテーマのもと水槽用ライトっぽくないものを選ぼうと思い、【LED mini ペンダントランプS】を購入しました。
●番外編
【GEX グラスベース メープル】小型水槽用ベース。
これを見かけた時に、今回の机周りのアクアリウムにぴったりではないかと思い購入しました。
●餌
【デル フレッシュフード 中型魚用】を我が家ではあげております。
ただ、これはベタ各々の好みもあると思いますので、
購入したショップなどで今食べている餌を引き継ぐ方が一番安全だと思います。
なお、デル フレッシュフードはなかなか良さそうです。
匂いもきつくなく、よく食べてくれます。
以上が今回買った用品リストですが上の写真の通り早速設置してみました。
土台とライトが水槽中心を照らせないという失敗をしてしまいましたが概ね満足しています。
まとめ
テーブルアクアリウムにぴったりで、場所も選ばず、簡単に飼育を始められるアクアリウムを代表する魚だと思います。
上記写真の自作水槽で3日もすると、雄が巣を作り始めました。
ベタは雄が子育てをする魚でとても有名で、水面の泡巣という泡ぶくの塊を展開します。
この泡の中にメスが卵を産み落としたのち泡に卵をつけて、オスはその卵を守り続けます。