小さいながら存在感を放つ赤く美しい魚スカーレットジェム
画像引用元:チャームポンパレモール店
本記事では、
貝(スネール)を食べてくれるお掃除屋さん“スカーレットジェム”のご紹介をします。
スカーレットジェムの大きさは約3センチから2センチ前後ほどの飼いやすい淡水魚で、雄は鮮やかな赤色になり、名前負けしない程鮮烈な体色になります。
ちなみに、雌はそれほど赤みを帯びることはありません。体型は雌雄で同じですが雌の方が一回り小さいです。
スカーレットジェムとは?
学名は【dario dario】原産国はインドです。
スカーレットジェッムが日本に紹介された時代に熱帯魚の飼育を始めたので行きつけの熱地魚屋さんで初めて見かけた時には非常に驚きました。
当時メンテナンスフィッシュとして販売されることが多かったバジスバジス(カメレオンフィッシュとして有名)に姿形は似ているものの非常に小型で、魅力的な赤色をしていました。
入荷が始まったぐらいから小型であるという情報も伝わっており、すぐに月刊のアクアリウムの本にも紹介されていたのを覚えています。
元々、シクリッドが好きな私がシクリッドっぽい動きを見せるバジスバジスは好みの魚種でしたのでスカーレットジェムの状態を1、2週間見て購入して飼育をスタートしました。
筆者の興味のひとつは
でした。
つまり、
バジスバジスのメンテナンスの役割である水槽内に発生した小さな貝(スネール)を駆除できるのか。
すぐに結果が出ました。
入れてすぐに水槽内に発生した小さな貝を削るように食べ始めました。
ただあまり大きな貝は無理なようで駆除するには至りませんでした。
しかし小さい貝は、飼育を続けるといつの間にかいなくなることでしょう。
余談ですが、
私はこのスカーレットジェムが貝を狙う仕草が好きでしばらく観察することがあります。
貝を発見すると、貝の上でしばらくホバリングするかのように上に留まり、どこから狙おうか狙いを定めてアタックするのです。
まるで”どこから狙おうか定めるようにみえて”、愛着が湧くのです。
ただ、この一連の行動が他の魚をと混泳をさせた場合欠点となってしまいます。
飼育環境の紹介
画像引用元:チャームポンパレモール店
水槽
単独種や他の何か1種、2種との混泳の場合は10L程度の小型水槽から飼育は可能です。
水流は弱い方が良いでしょう。
フィルター
スカーレットジェムは、小さく動いて、一時停止、をくりかしています。
水流が強いのが苦手なのは想像に難しくありません。
おすすめは、スポンジフィルターです。
または水流が抑えてある外部式濾過などの小型水草水槽が良いと思います。
水温
適温は20度〜26度あたりで問題なく飼育可能です。
ヒーター
ヒーターは必須となります。
水質
適した水質も割と幅広く中性から弱酸性まで大丈夫でしょう。
底床・ソイル
ソイルも、砂利でも飼育可能ですが、私の経験則でありますが、低床の明るめの砂利を引いてしまうと魚そのものの色が飛んでしまい白っぽくなってしまいす。
餌やりと混泳・その注意点
スカーレットジェムの混泳の注意点として、
この種は餌を取りにいく場合に、狙いを定めるという一過程が必要らしく、もちろん他の魚種はその過程を必要としません。
結果、狙いを定めている間に他の魚種に取られてしまいます。
筆者は、この鈍臭い感じの給餌が大好きなのですが、他の混泳魚が食欲旺盛だと日増しに痩せていく場合があります。。
この点で混泳相手に注意が必要です。
ですので、混泳に適した魚は、地を這うように泳ぐ小さなコリドラスや3センチ以下の小魚と言えるでしょう。
混泳に向いていない魚はスピードの速いカラシン類などが挙がります。
単独飼いでもエサを食べてくれない?
また、単独飼いをしたとしても、
注意点のもう一つとして、餌を食べてくれないという問題があります。
この問題の解決方法は簡単で、実際のショップで購入するときには何を食べていたのかを聞いてそのエサを与えるようにしましょう。
オンラインショップで購入する場合はこれが難しく、たまに何も食べてくれない場合があります。
以前、何も食べてくれず痩せてしまい、
試しに熱帯魚屋さんにサカマキガイをもらってきてあげてみたら食べてくれました。
野生では貝を専食してるのではないかと疑いたくなりましたね。笑
通常であれば、冷凍赤虫や赤虫などを食べます。(なかなか普通のフレークフード、粒えさは食べてくれないかもしれません)
中には極小の粒餌を食べてくれるケースもありますが、稀なケースと言えます。
ただ不思議と、仮に5匹飼育したとして1匹食べ始めると他の子らも食べ始めるケースがあり諦めず餌の切り替えにチャレンジするのも良いでしょう。
まとめ
水槽内の嫌なスネールを食べてくれるスカーレットジェム。
スカーレットジェムが一生懸命、狙いを定めて餌を取りにいく鈍臭く微笑ましい勇姿を眺めていただきたいなというところであります。