川の淡水魚

【孵化後レポートあり!】アベニーパファーの増やし方・繁殖方法を徹底解説!【世界最小のフグ】

はじめに

画像引用元:ペットバルーン楽天市場支店様

突然ですが、皆様は「フグ」という漢字をご存知でしょうか?

既に存じ上げている方もいると思いますが、「河豚」と書きます。

これは漢字が出来た中国では、海だけでなく川にもフグが生息しているためです。

もちろん中国だけでなく、世界中の至る河川にもフグは生息しています。

今回ご紹介するアベニーパファーはインド南西部の川に生息する、世界最小のフグです。

体が小さいので、小型水槽で飼育が楽しめるだけでなく、見た目の可愛さやフワフワとした泳ぎ方から人気も高い熱帯魚です。

それでは早速アベニーパファーの特徴や飼育方法を紹介していきたいと思います。

 

アベニーパファーの特徴は?

大きくなっても体長3cm程のとても小さなフグです。

こんなに小さな体でも、ちゃんとフグの形をしています。

とても見辛いですが、丈夫な歯が生えており、これを使って餌となる巻き貝やヌマエビ等を齧って食べます。

体色は光沢のある黄色に茶褐色の水玉模様がありお腹は白い色をしています。

個体差もありますが、体色が若干茶色よりであったり、水玉模様が緑かかって見える個体もいます。

網で掬われる等の刺激を受けると体をプクッと膨らませる防御行動をとります。

この間はかなりストレスを感じているので、あまり刺激しないであげましょう。

 

性格は荒め

フグの仲間全体に言える事ですが、縄張り意識を持っており、気性の荒い種類のフグだと同居している魚を食べてしまいます。

アベニーパファーはまだ穏やかな方ですが、縄張り争いをしたり、自分より動きの遅い魚をつついたりします。

また、好奇心もかなり強いため、気になるとホバリングしながらじっくりと観察したり実際に齧ったりします。

この好奇心はこちらにも向けられ、とても人に良く慣れてくれます。

 

混泳はできる?

画像引用元:ペットバルーン楽天市場支店様

無理とは言いませんが、同種同士の複数飼育の方が無難と思われます。

アベニーパファーは泳ぎがそれほど速くないため、動きが早い魚だと餌を取られてしまいます。

また、グッピーのような魚だと、尾ビレに興味を示し齧ってボロボロにしてしまいます。

特にエビ類は論外で、ビーシュリンプ等はすぐに襲われてしまいます。

同種同士であれば、隠れ家を多めに作ったレイアウトであれば多少の小競り合いはあっても被害は大分少なくなります。

他にも理由はありますが、それは次で説明します。

 

毒はあるの?

フグは体に毒があったり、刺激を受けて毒を放出する種類もいます。

アベニーパファーが毒を持っているかは実は定かではない(日頃食べるエサによる)のですが、

もし体調を崩して死んでしまった、あるいは他の魚が食べてしまった等を考慮した場合、とても見過ごせない問題のため、あまり混泳はオススメしません。

ここからは簡単な飼育方法を紹介していきたいと思います。

 

アベニーパファーの飼い方

水槽、水質、水温について

とても小さなフグなので、小型水槽で充分飼育が楽しめます。

複数で飼う場合は45cm以上の水槽で飼育すると小競り合いを多少抑制する事ができます。

水質は弱酸性〜中性を好んでいます。

水温は23〜28℃であれば問題ないので、ヒーターを使って温度を一定に保ちます。

フィルター、水流について

フィルターはどんな物でも使用できますが、気を付けていただきたいのが「水流」です。

強い水流だと流されてしまうため、調理弁やつまみで調整しましょう。

底砂について

砂利も使う事はできますが、尖った石が入っていると体表を傷付ける可能性があるため個人的にはソイルか川砂がオススメです。

餌について

冷凍アカムシやイトメ、エビ等の動物質の餌が大好物です。

与えると喜んで食べてくれます。

また、フグ用の人工飼料も販売されているので少しずつ慣らして利用すると良いでしょう。

 

フグは胃がなく、食い溜めが出来ないため1日に2〜3回、1〜2分程で食べきれる量を与えます。

しっかりと食べている個体は丸っこくてふっくらとした、如何にも「フグらしい」体格をしているためすぐに分かります。

逆に食べていない個体はお腹がぺちゃんこで痩せており、泳ぎ方も元気なくフラフラとしているために見分けがつきます。

そのため餌を与える時も「しっかりと全員に行き渡っているか」「ちゃんと食べているか」を確認しましょう。

サカマキガイのような巻き貝も良い餌となります。

 

水換え、掃除について

汚れ具合によりますが、週に一度、1/3〜1/2の量の水換えをします。

水道水は必ずカルキ抜きをしてから使います。

水を入れる際は、水温を合わせ、水流をあまり起こさないようにゆっくりと入れます。

ガラス面の汚れはスポンジで擦り落としますが、その様子にすら興味を持って近づいてくる個体もいるので、スポンジを齧られないように注意しながら作業を進めます。

水草、隠れ家について

水草にイタズラはしないので、ふんだんに使ったレイアウトができます。

複数飼育の場合はいくつかの隠れ家を作る必要があるため、水草や流木等をフル活用しましょう。

飼育方法の後は、ちょっとした雑談コーナーです。

息抜き!

 

雑談:アベニーパファーと呼ばれる理由

アベニーパファーは日本人が見つけたという話があります。

その人は他にも色々な魚を見つけたと言われており、売る際にその人の名を宛がってアベニーパファーと呼ばれるようになったと言われています。

ちなみに海外では「ドワーフパファー(小さなフグ)」と呼ばれているようです。そのまんまですね。

 

水槽内で繁殖!?アベニーパファーの増やし方

状態良く飼っていると水槽内でも繁殖する事があります。

「フグって自宅で繁殖できるの!?」と思った方も少なくないと思います。しっかり彼らの事を理解し、向き合う事ができれば繁殖も夢ではないのです。

魚に限らず、どんな生き物でも繁殖させるのであれば健康を保ちつつしっかりと飼い込む事が重要となります。

例えば、「ペアで飼うだけで殖える」と言われるグッピーのような卵胎性の魚でも、未成熟や痩せていたり病気だったりすると、繁殖や出産以前の問題となってしまいます。

受精できたとしても、体内で稚魚の状態まで育つはずの卵がポロポロと体外に出てしまう「流産」のような状態になってしまう事もあります。

そうさせないためにも、彼らの健康にもしっかり気遣いが必要なのです。

アベニーパファーは体も小さく、決して体力のある種類とは言い難いため、餌への食い付きや成長の具合もしっかりと把握し、健康に育てあげましょう。

 

そもそも雌雄の違いってあるの?

アベニーパファーはフグの仲間の中でも比較的雌雄の違いが分かりやすい種類です。

ここでは雌雄別に、その特徴について説明したいと思います。

オス

黄色がメスより濃く発色し、体全体にうっすらと光の加減で輝くさざ波模様があります。

尾のあたりの褐色の模様がライン状で、繁殖可能になると顎の下から下腹部にかけて「婚姻線」という褐色のラインが現れます。

体型はメスと比べると若干スマートです。

 

メス

オスと比べると黄色い体色は少し薄く、体型もふっくらとしており、産卵が近づいてくるとより顕著になります。

褐色の水玉模様はライン状にならず、よく見ると体全体に細かく黒っぽいドット模様があります。

また、オスより縄張り意識が低いため仲間同士で寄り添って泳ぎます。

個体が2cm程の段階でも、この特徴を知っていると簡単に見分ける事ができるようになります。

また、繁殖可能になるとそれぞれの特徴がより顕著になって分かりやすいのも魅力です。

好きなコには○○したくなる!?不思議な一面

繁殖が可能になったオスは早速メスに求愛行動をとるのですが、その方法がちょっと変わっています。

寄り添うだけでなく追いかけ回したり、中には齧ったりする事まであるのです。

どうやらアベニーパファーは、気になる女の子に対して少々強めのアタックをしてしまうようです。

もちろんメスも反撃に出る事がありますが、しばらくすると私達の心配を余所に自然とペアになっているのです。

構って欲しくてちょっかいをかけてみたり、色々とぶつかり合う事でお互いを知る事は人間にもよくある事ですが、流石は魚類の中でも進化系と呼ばれるフグの仲間です。

行動に若干人間っぽさが漂っています。

 

いよいよ繁殖!卵の孵化率を上げるために…

世界最小のフグなだけあって卵の大きさも非常に小さいだけてなく産卵数も少ないため、少しでも繁殖成功の確率を上げられるようにペアを別水槽に隔離する必要があります。

隔離水槽について

20cm水槽で繁殖は可能ですが、用意できない場合はプラスチックケースの少し大きめの物で代用が可能です。

基本的な飼育設備は変わりませんが、ソイル等の底砂を敷かない代わりに、コケの仲間である「ウィローモス」を入れます。量の目安として、底面積の1/3〜1/2が埋まる程の量となります。

これはアベニーパファーの産卵床としての役割だけでなく、産卵を終えた親魚から卵を守ったり、水質の浄化や微生物の繁殖を促すためでもあります。

フィルターを使用する場合はミニサイズのスポンジフィルターを水流を抑えて使うか、エアストーンを細かい気泡が出るタイプの物にしてエアレーションします。

産卵について

隔離水槽に入ったばかりのペアは、最初は戸惑って落ち着きなく泳いでいますが、しばらくすると慣れてきて落ち着きを取り戻します。

やがてペアでウィローモスの所まで泳ぎ、2匹で寄り添って産卵します。産卵行動を確認できなかったとしても、メスのふっくらしたお腹がスッキリしていれば産卵の目安となります。

産卵後のペアは卵を食べる可能性があるため、元の水槽へ戻します。

卵の大きさは1mmあるかないかという程の小さな卵です。

 

稚魚の育て方について

誕生は嬉しいけど!?

アベニーパファーの卵の孵化までの日数はとても短く、水温26℃程で管理すると約5〜6日程で孵化します。

生まれた稚魚も非常に小さく、1mm程の大きさしかありません。

また、小さ過ぎてヨークサックが肉眼で確認できず、仮に餌を与えようにも孵化したてのブラインシュリンプも与えられないため、初めからハードモードです。

この時、「諦め」が頭の中をよぎるかも知れません。

ですが、忘れてはいけません。

自然界ではこのような極小の命の栄養となり育む者達がいるのです。

極小稚魚にピッタリのアイテム「PSB」!

「PSB」というのは「水質浄化栄養細菌(バクテリア)」の事で、主な効果は

  1. 水中の有害な有機物質を分解する。
  2. 有害な有機物質を分解しながら窒素を固定するため、水草の成長を促進させる。
  3. 必須アミノ酸や核酸、ビタミン等を豊富に含んでおり、魚の皮膚やエラから摂取される事で栄養源となる。
  4. 生物濾過を促進させる事によって水質が安定するため、水換えや掃除の回数を減らす事ができる。

この4つとなります。

色々と良いとこ尽くしのアイテムで、ボトルをよく振ってから使います。

もし短所があるとしたら、バクテリア系特有の強烈な匂いくらいです。これを毎日少量ずつ添加します。

他にも「インフゾリア」というものを培養して与える方法もありますが、一定量の培養に手間がかかるため、PSBの方が手軽に与える事ができます。

筆者は過去にアベニーパファーの稚魚だけでなく、クマノミの稚魚やヤドカリの幼生、ピグミーグラミーの稚魚等にも与えていました。

海水淡水どちらにも使用できる事もこのアイテムの魅力です。

また、稚魚や幼生でも栄養を吸収できるためか、ベビーブラインシュリンプを食べられる大きさに育つまでの成長速度が少し早く感じられます。

少しでも安心して、少しでも稚魚の生存率を高めるためにもPSBを与える事はかなり有効と思います。

 

稚魚のお世話と成長について

孵化直前〜

卵は非常に小さいですが、孵化が近付くにつれて茶色っぽい色に染まっていきます。

これをルーペ等で観察してみると、卵の中で茶色い体色の稚魚が動く様子等を確認できます。

孵化直後〜

1mm程の大きさの稚魚が、卵の殻の横でジッとしています。

孵化の疲れを癒しているようです。体色は茶色っぽく、まだ特徴的な黄色や模様はありません。

体型は丸く、フグらしい体をしており、とても小さい割には他の魚種と違って各ヒレが意外としっかりしています。

ヨークサックの確認が難しい事に加え、稚魚は非常に弱く、水質の悪化やストレスで急死する可能性があるため、予防策としてPSBを少量添加します。

孵化後2日目〜

基本的には底の方でジッとしています。時々小さな胸ビレを動かしてゆっくりと動いていますが泳ぎ回るという事はありません。

孵化が成功していれば10匹程いるため、PSBを少量添加します。

孵化後3日目〜

アベニーパファーを含め稚魚が非常に小さな魚種は、最初の1週間を乗り越える事が一番の山場だと思います。

この頃になると胸ビレがほんの僅かではありますが大きくなり、少しずつ動けるようになってきます。

体色も若干明るく見えます。PSBはもちろん添加します。

孵化後4日目〜

順調に育っていれば、底から少し浮いたように泳げるようになった稚魚も出てきます。

中には死んでしまった稚魚も出てきます。

その場合はスポイトで取り除きます。

もし水の蒸発等で隔離水槽内の水が減り、足し水をしたい場合はカルキ抜きをした水の水温を隔離水槽の水温に合わせてから、水流を起こさないようにゆっくりと足していきます。

孵化後5日目〜

少し体力が付いて、ふわふわと僅かな距離を泳げるようになります。流石にまだまだ水面まではいけません。

この頃になると口もしっかりしてきて、底やウィローモスを齧るような仕草を見せるようになるので生きたベビーブラインシュリンプを少量与えます。

興味を持って食べる個体もいますが、餌取りは下手なのでPSBを少量添加します。

孵化後6日目〜

大きさも2mm程の大きさに成長し、一生懸命ベビーブラインシュリンプを追いかける稚魚とそうでない稚魚に分かれてきます。

かと言って追いかけない稚魚は決してブラインシュリンプを取れない訳ではなく、食べ残されて弱り、底に降りてきたものをついばんでいたりします。

変わらずPSBは添加しますが、食べ残されて死んでいるブラインシュリンプはスポイトで取り除きます。

孵化後7日目〜

PSBが効果を発揮し順調に成長していれば、ブラインシュリンプに興味を持って捕食しようと頑張る稚魚が増えています。

効率良く捕食するためか、ターンやホバリングも上達してきます。水槽全体を泳ぎ回るという程ではありませんが、明るい茶色の極小フグがふわふわと漂う不思議な光景を見る事ができます。

この1週間を乗りきれば、油断はできないものの、最難関は突破できたと言って良いと思います。

孵化後10日目〜

大きさは3mm近く成長しますが、まだまだ小さく体力がないため本格的な水換えはしません。

しかし、食べ残しやフンはいくらバクテリアがいても腐ったりカビたりして水質悪化の原因になるため、スポイトで取り除いて足し水をします。

稚魚の栄養補給や水質悪化抑制のためにもPSBは変わらず少量添加します。

孵化後15日目〜

稚魚達はより多くの餌を求めてふよふよと泳ぎ回るようになります。

たまに小競り合いがありますが、ウィローモスは隠れ家にもなるため大きな被害に発展する事は殆どありません。

与えるブラインシュリンプの量を少しずつ増やしていきましょう。

前述した通り、フグは食い溜めができず、稚魚は絶食にかなり弱いため、ベビーブラインシュリンプが水槽内をある程度漂っている状態にします。

時々ルーペ等で稚魚の体の様子も詳しく観察すれば、餌を食べれていない個体の早期発見につながります。

孵化後22日目〜

大きさも4〜5mm程になり、大分肉眼でも見やすくなります。

泳ぎ方も上達し、水面近くまで泳ぐ個体も徐々に現れます。

体色も若干黄色みを帯びてきます。

水換えもできるようになり、水槽内に茶ゴケ等が目立っていたら、スポンジでゆっくりと優しく擦り落とします。

エアストーンを使っている場合は水槽から取り出して削らないように歯ブラシ等で汚れを擦り落とします。

スポンジフィルターの場合も一度取り出し、パイプの中はパイプブラシで汚れを落とし、スポンジ部分はもみ洗いします。

水槽内の水は1/3程の量の水をサイフォンの原理を利用してバケツ内に抜き取りますが、この時稚魚を吸い込まないように注意が必要です。

エアチューブを利用すれば、ホースのように太くないため吸い込まれ事故を抑制する事ができます。

もし、水と一緒に稚魚を吸い出してしまった場合は、網で掬わずに小さなプラケースやコップ等で水ごと掬って水槽内に戻します。

フィルターかエアストーンを設置したら、足し水の時と同じように、カルキ抜きをして水温を合わせた新しい水を入れていきます。

少なくとも水換えや掃除によってバクテリアは減っているので、水換え後はPSBを添加します。

孵化後30日目〜

体の大きさも7mm程になり、アベニーパファーっぽくなってきます。体色はややくすんだ黄色で、ぼんやりと模様が出てきます。

人を認識できるため、水槽前に差し出した指を追いかける事もあります。

かわいい

餌にはまだベビーブラインシュリンプを与えます。

アカムシは意外と皮が硬いため、もう少し大きくなって噛む力も消化力も強くなってから与えます。

孵化後37日後〜

成長が早いと1cm近くまで成長している個体もいます。ここまで育つとやっとアベニーパファー感が出ます。泳ぎ方も安定し、ふよふよと水槽内を泳ぎ回ります。

小競り合いも増えるので、小さな土管やアマゾンフロッグピット等の浮草を入れて隠れ家を増やしてあげましょう。

餌にはベビーブラインシュリンプを使いますが、体が細いイトメも少量与えます。

イトメは栄養価が高いが故に水を汚しやすいので注意が必要です。

孵化後47日目〜

しっかりとした体つきではありますが、まだアカムシは早いため少量のイトメとベビーブラインシュリンプを与えます。

もし、お腹がへこんで元気のない稚魚を発見した場合は隔離してお世話をします。

孵化後58日目〜

やっと大きさも1.5cm程になり、アカムシを与えられるようになります。何度も咀嚼して柔らかくしてから飲み込みます。

ここまで育てば安心ですし、繁殖も成功です。

約2ヶ月程かかりますが、アベニーパファーの繁殖成功の喜びは非常に大きなものとなるはずです。

ここからはアベニーパファーがかかりやすい病気について紹介していきたいと思います。

 

アベニーパファーがかかりやすい病気

白点病

アベニーパファーに限った事ではなく、魚の病気=白点病と言ってしまいたくなる程有名な病気です。寄生虫が体の至るところに寄生し、白い小さな点々が出てきます。

以前にも治療方法を紹介しましたが、治療にはメチレンブルーやグリーンF等の魚病薬による薬浴が効果的です。

原因は水温や水質の急変や悪化が主なので飼育環境を見直し、改善しましょう。

尾腐れ病

細菌感染によって起きる病気で、傷付いた箇所に細菌が感染する事で発病します。

初期症状はヒレの先が白っぽくなり、少しずつ溶けていったり、充血が見られたりします。

放っておくと尾ビレが溶けてしまったり、別の箇所に転移してしまったりとかなりタチの悪い病気です。

治療方法はグリーンF系の魚病薬やメチレンブルーによる薬浴を行いますが、進行の度合いによっては助からない事も多いため、早期発見早期治療を心掛けましょう。

拒食症

「フグにもあるの!?」と思う方もいると思いますが、拒食症は人間以外の生き物もかかってしまいます。原因はストレスが大半を占めており、好奇心は強くてもアベニーパファーはストレスを感じやすい魚のため、汚れた水で飼育したり、物音の酷い環境や小競り合いに負けた事等ででストレスを溜めてしまい餌を食べなくなってしまうのです。

酷い場合はお腹がぺちゃんこになり、ヒョロヒョロに痩せてしまうため、早めに対処が必要です。特に見た目は以上が無いのに餌食いが悪い場合は一度水換えを行い、それでも良くならない場合はその個体を隔離して落ち着かせ、隔離スペースを落ち着いて泳ぐようになったらアカムシ等を与えます。

拒食症に苦しむ人はなかなか食べ物を受け付ける事ができないそうですが、アベニーパファーにもそれが当てはまります。

少量しか受け付けられないため、アカムシをハサミで細かくしてあげると食べてくれる事があります。

外傷

病気ではありませんが、「あらゆる感染症のキッカケ」となる事が多いため紹介させていただきます。

アベニーパファーにはウロコがなく、小競り合いやケバ立った古い網で掬ってしまう事で体に擦り傷や噛み傷がついてしまう事があります。

健康で水質も良ければ自然と治る事もありますが、そこから菌が入って尾腐れ病や綿かぶり病等の感染症に発展してしまうケースがあります。

魚に絆創膏はありませんが、傷付いた個体を隔離してグリーンFや観パラD、エルバージュ等の細菌感染症に効果のある魚病薬による薬浴をする事で感染症を防ぎながら傷の治療に専念します。

アベニーパファーは小さくて体力が少ないため、病気や感染症には特に注意が必要なのです。

ここからはイタズラ好きなアベニーパファーが助けてくれる「ある事」について紹介していきたいと思います。

 

助けてアベニーパファー!不法侵入者をやっつけろ!

混泳すると他の魚達にイタズラをしてしまうアベニーパファーですが、水槽内に気付いたら勝手に住み着いてしまう「不法侵入者」を退治してくれる事でも知られています。

その働きぶりから、ある水槽では環境を維持するためにタンクメイトとしてラインナップされている程なのです。

前置きが長くなってしまいましたが、アベニーパファーが重宝される水槽は「水草がメインの水槽」です。

それも大型で多くの水草がふんだんに植えられている水槽です。

水草には時折、巻き貝類の卵や子供達がくっついている事があります。

この巻き貝にはモノアラガイやヒメタニシ等の仲間がいますが、水槽内に一度侵入されてしまうと瞬く間に殖えて水草を食い荒らしてしまいます。

また、根絶も難しく、場合によってはせっかくセットした水草水槽をリセットしなければならない事もあります。

巻き貝達は多くの水草を使えば使う程水槽内に侵入しやすくなります。

予め巻き貝駆除薬に浸ける方法もありますが、水草の種類によってはダメージを受けて枯れてしまう事もあるため使用に悩まされる事もしばしばです。

本当に迷惑極まりない侵入者なのです。

そんな悩みをアベニーパファー達は解決してくれます。

彼らは巻き貝が大好物で、見つけるとすぐに泳いで行き、殻ごとバリバリと食べて駆除してくれるのです。

普段はデメリットである食い溜めができない事がメリットとなるためどんどん駆除が進みます。

入れる水槽が大型水槽であるため、タンクメイトの魚達はちょっかいをかけに来たアベニーパファーから簡単に逃げられ、さらに水草が隠れ家となるため被害が殆ど出ません。

巻き貝駆除に使われる魚として、アノマロクロミス・トーマシーというシクリッドの仲間も有名ですが、巻き貝より人工飼料が好きなので一度味をしめるとあまり巻き貝を口にしなくなってしまいます。

また、性格がけっこう強めで泳ぐ速度も速いためタンクメイトがイジメられてしまいます。

アベニーパファーは水草水槽を巻き貝から守ってくれる「黄色い小さなヒーロー」なのです。

彼らの頑張りっぷりの紹介の後は、給餌の時にあると便利なアイテムの紹介です。

 

あると便利なアイテムについて

フィーダーカップ

冷凍アカムシやイトメをスポイトでバラ蒔くように与えるのも良いですが、食べ残されると腐敗が早く、水質悪化に繋がってしまうのが困り物です。

フィーダーカップはイトメやアカムシをカップの中に入れ、ガラス面に吸盤を張り付けて水面に浮かせる事で給餌をします。

カップの隙間から少しずつ餌を取るため食べ散らかしも少なく、残った餌の処理も簡単です。

ミニカップ

100均で売っている小さなカップもフィーダーカップと同じように使う事ができます。

カップの中に解凍済みのアカムシ等の餌を入れて静かに沈めたり、カップを沈めてからスポイトでカップの中に餌を入れます。

アベニーパファー達は各々カップから餌を取って食べますが、食べきれない分はカップに残るため、処理が簡単になります。

 

まとめ

世界最小の淡水フグであるアベニーパファーはちょっとクセがあるけれど、とても飼いやすく可愛らしい魚です。

ふわふわと泳ぐ胸ビレの動きは速すぎて止まって見える程ですし、アカムシ等をモグモグとよく噛んで食べる姿もとても可愛いです。

慣れてくると、人の気配をちょっとでも感じた方向に寄って行き、ホバリングします。そして水槽前に来た人に餌をおねだりするのです。

また、かなり難しいアベニーパファーの繁殖ですが、バクテリアの力を借りて水質の悪化を抑制しつつ、バクテリア自身に稚魚の栄養となってもらう事で生存率を上げる事ができます。

ある程度成長した稚魚はベビーブラインシュリンプをよく食べるため飼育がしやすく、より繁殖計画が成功しやすくなります。

今回は繁殖についてを主に書きましたが、病気や治療方法、アベニーパファーの意外な一面にも目を通して頂ければ、飼育もより楽しいものになるはずと思っています。

皆様がより、黄色いイタズラっ子と仲良く幸せに過ごせる事を祈っております。

黄色い体に水玉模様のイタズラっ子、アベニーパファーを是非、ご自宅に迎え入れて見てはいかがでしょうか?