はじめに

出典:熱帯魚通販のネオス様

アクアリウムを始める時、「カラフルな体色も良いけど変わった見た目の熱帯魚を飼いたい」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
以前ご紹介したポリプテルスも変わった見た目をしていますが、今回皆様にご紹介させていただくのは「ゴールデンデルモゲニー(デルモゲニー)」という小型のサヨリの仲間です。
サヨリの仲間ではありますが、純淡水で飼育できる熱帯魚であり、その独特の見た目や飼育のしやすさ、あまり大きくならない事から親しまれている種類です。
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1,ゴールデンデルモゲニーの特徴について

出典:熱帯魚通販のネオス様

①どんな見た目をしているの?

ゴールデンデルモゲニーは典型的な「サヨリ」の姿をした種類です。
サヨリは海釣りが好きな方であればピンと来た方もおられるかと思いますが、上層付近を泳いでいる鋭く長く尖った下アゴが特徴の魚です。
このゴールデンデルモゲニーもそのサヨリの仲間なので下アゴが上アゴの約2倍くらい長くなっていますが、本家ほど鋭く尖ってはいません。
目は頭部の上寄りについており、主な生活圏にしている上層で餌を探しやすいようになっています。
各ヒレについてですが、胸ビレ以外は体の半分から後方に付いています。腹ビレは小さくあまり目立ちませんが、背ビレ、尻ビレはほぼ同じ距離に位置しています。
強力な推進力を生み出す尾ビレはやや細長いウチワ型をしています。
基本的にグイグイ泳ぐ時以外は胸ビレ、尻ビレ、背ビレを細かく動かしてホバリングするように泳ぎます。
☆「ダツとは違うのだよ!ダツとは!!」

初めてデルモゲニーを見た方の中には、その見た目や泳ぎ方から「ダツ」を想像してしまう事もあるかも知れません。
確かにデルモゲニーは上層を泳ぎますし、時折体をしなやかに動かしピュンピュン泳ぐ姿やアゴが長い事から小型のダツっぽく見えなくもないです。
ですが、デルモゲニーは見た目は似ているものの「サヨリ科」の魚であり、ダツとの共通点は前述した特徴以外に「ダツ目」という事くらいしかありません。
ちなみに見る機会はそんなに多くありませんが、「ニードルガー」という小型のダツの仲間が流通する事があります。

そちらは両アゴ共に長く鋭くなっており、小型種(等と言いつつ30cmくらいはありますが)とは思えない程の突進力を見せつけてくれます。
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②どんな体色をしているの?

出典:増子水景様
ゴールデンデルモゲニーはその名が示す通り、個体差はありますが全身が煌めく淡い金〜白銀色の体色をしています。そして尻ビレの前半部分がオレンジ色に染まります。
この眩い体色は、実はデルモゲニー本来の体色ではなく、デルモゲニーの体に発光バクテリアが寄生したためこのように美しい輝きを放っているのです。
このような特徴はゴールデンテトラ等のカラシン系のプラチラ個体等にも見られます。
デルモゲニー本来の体色はややくすんだ浅黄色の背面に金色の目、喉元から腹ビレにかけて青みがかった白銀色という大人しくもメリハリのある体色となっています。
しかし、ゴールデンデルモゲニーも何かしらのアクシデントによって発光バクテリアを失ってしまうと本来の体色になる事が多いので、美しい輝きを保つ場合は病気や水合わせに気を付ける必要があります。
③大きさは?
デルモゲニーは最大でも5〜6cmほどの小型種で、体型もかなりスマートなのであまり大きさを感じさせません。
また、飼育する匹数が1〜3匹ほどの場合は小型水槽でも飼育できます。
④混泳は可能!性格は?

デルモゲニーは基本的に大人しい性格をしていますが、音や動きに敏感な面があり、ビックリしてしまうとピュンピュン泳ぎ回って水槽から飛び出してしまう事があります。
また、性格自体は大人しいため同種で小さな群れを作ったり、生活圏が違う種類の魚達やエビの仲間とも混泳ができます。
⑤どんな場所に生息しているの?

デルモゲニーはスマトラ島やタイ、マレーシア等の東南アジアの緩やかな水流の小川や水路に生息しています。
生息地の水質は中性なので、飼育する時は水質を中性に保つようにしましょう。また、現地では小さな群れを作ったりペアで泳いでいたり、中には一匹狼で過ごす個体もいるようです。
⑥どんな物を食べているの?
野生化のデルモゲニーは水面に落ちてきた蚊やコバエのような小型の昆虫やミジンコ、ボウフラ等の水生昆虫を捕食していると考えられています。
飼育する時は冷凍アカムシやイトミミズ、ブラインシュリンプの食い付きが良いですが、慣らせば人工飼料や乾燥飼料もよく食べてくれるので初心者の方でも飼育しやすい面があります。
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⑦どこで入手できるの?通販?気になるお値段は?
デルモゲニーはとてもポピュラーな種類なので、アクアショップ以外では熱帯魚も取り扱っている総合ペットショップでも販売しています。
大体のお値段ですが、コンスタントに入荷があるためか1匹あたり約300〜600円で販売されていたりします。
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⑧飼育の注意点について
デルモゲニーは華奢な見た目に似合わず環境に慣れるとかなり丈夫で人工飼料にも慣れやすいため、熱帯魚の中でも比較的飼育しやすい種類だと思います。
そんなデルモゲニーの飼育で気を付けるべきポイントは
- 水質、水温の急変や水合わせに気を付ける事。
- 頭部が小さいので餌のサイズに気を付ける事。
- 少し臆病な面があり、何かに驚くとパニックになって水槽から飛び出しやすいので、フタを必ずする等の対策をとる事。
- 水流を強くし過ぎないようにする事。
これらが挙げられます。
また、美しい金色の発色は水質、水温の急変等でデルモゲニーが病気になったりすると治療に使う魚病薬や塩で発光バクテリアが死滅してしまい、輝きを失ってしまうケースがあるため金色の体色も守りたい場合はかなり気を付けるべきポイントとなります。
2,ゴールデンデルモゲニー(デルモゲニー)の飼育方法について

①入手について
ゴールデンデルモゲニーはノーマルタイプであるデルモゲニーより見かける機会が多いので入手自体は難しくないと思われます。

しかし、近所のペットショップにいない、あるいは近所に魚を扱っているペットショップがないという場合は通販を是非活用してみてください。
訪れたショップでお目当てのデルモゲニーが見つけたら即購入!の前に必ず「健康チェック」をするようにしましょう。
体表やヒレに粒々や粉っぽい付着物はないか、ヒレが不自然に裂けたりしていないか、泳ぎ方はしっかりしているか等チェックしていきます。
ゴールデンデルモゲニーは金色の眩い体色のために体表の付着物や充血が確認しにくいので時間をかけて観察していきましょう。
②水合わせ、導入について
水槽の水をある程度の量あらかじめバケツに移しておき、水槽に袋ごと入れて15〜20分ほど浮かばせて水温を合わせます。
水温を合わせ終わったら袋の中の水を1/4位の量を捨て、水槽の水を捨てた水と大体同じ位の量を入れて10〜15分ほど様子を見ます。
特に異常が見られなかった場合はこの一連の作業を袋の水がほとんど水槽の水になるまで繰り返します。
最後の水合わせも異常が見られなければ、デルモゲニーを袋から水槽に放ちます。その後あらかじめ取っておいた水槽の水を戻して水合わせと導入は完了です。
導入直後のデルモゲニーは水草やフィルターの後ろに隠れたり、心なしか体色が薄くなってしまいますが、しばらくすると水槽に慣れてきて姿を見せてくれるようになります。
また、導入直後はデルモゲニーは慣れない環境に怯えて餌を食べない事も多く、かえって餌が水質悪化の原因となってしまうため、給餌は早くても翌日位から始めるようにするのが無難です。
③水槽、水質、水温について
ゴールデンデルモゲニーもといデルモゲニーは小型種なので20〜45cm水槽でも飼育できます。
また、上層付近をよく泳ぐため、デルモゲニーのみ飼育する場合は水槽は「高さより広さ」がある水槽が個人的にオススメです。
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水質は中性を保つようにしますが、若干弱酸性や弱アルカリ性に偏った位なら飼育に特に問題はありません。
水温は25〜28℃位で飼育できます。水温が急変しないようにヒーターを入れて温度を一定に保つようにしてあげましょう。
④フタについて
デルモゲニーは普段は大人しくても水槽に何かがぶつかってしまったり、音による振動に怯えてしまうとパニック状態に陥ってしまいやすい面があります。いわゆる「SAN値がピンチ」というヤツです。
こうなってしまうと彼らは水槽内を激しく泳ぎ回って水槽面にぶつかってしまったり、水槽から飛び出してしまったりしやすいのです。
⑤ライトについて
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昼夜のメリハリを作ったり水草を育てるために必要なアイテムです。また、デルモゲニーの体色を際立たせてくれます。
⑥底砂について
極端に水質を変化させる物でなければ基本的にどんな底砂でも飼育に使う事ができます。
大磯砂や川砂、珪砂も扱いやすいですが、レイアウトに変化や個性を持たせる黒砂や落ち着いた深い赤色が魅力のガーネットサンドも水質に大きな変化を与えずデルモゲニーの体色を引き立ててくれるのでオススメの底砂です。
⑦フィルターについて
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どのフィルターでも飼育に使う事ができますが、水流が強すぎるとデルモゲニーが流されてしまって体力を消耗し過ぎてしまうため上部式フィルター、外掛け式フィルター、外部式フィルター、パワーフィルターは特に水流に注意し、調節するようにしましょう。
⑧隠れ家、水草について
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デルモゲニーはナマズの仲間のように土管等に積極的に隠れるような事はありませんが、時々水草や流木の影に隠れる事があるので水草や流木をレイアウトして隠れ家も同時に作ってあげましょう。
定番のアヌビアスやエキノドルスも育てやすい水草ですが、東南アジア原産の熱帯魚という事で「ミクロソリウム」や「クリプトコリネ」「タイ・ニムファ」も雰囲気が出ると思います。
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また、ニムファ系の水草やアマゾンフロッグピット等の浮草はレイアウトに使うと上層を泳ぐデルモゲニーが好んで隠れ家にしたり、水面が葉で覆われる形になるため飛び出し事故の抑制効果も期待できます。
⑨給餌について
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デルモゲニーは動物性の餌を好んでいるため冷凍アカムシやブラインシュリンプ、イトミミズ等を喜んで食べてくれます。
また、人工飼料にも慣れやすいため浮上性が強いフレークタイプやゆっくり沈む顆粒タイプ、乾燥ミジンコ等も食べてくれるようになります。
気を付けるべきは餌の種類より「餌のサイズ」の方なので、与える時は小さいサイズの餌を与えるようにしましょう。
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給餌は1日2回、飼育している個体全体に餌が行き渡るように与えます。デルモゲニー自体はそれほど大喰らいではないので、お腹がふっくらした位を目安にします。
与えすぎて底に落ちてしまった餌は余程空腹でない限りは食べに向かう事は少ないので、餌を与える時は時間をかけて少しずつ与えるようにしましょう。
⑩掃除、水換えについて
飼育している匹数や水槽のサイズ、汚れ具合等にもよりますが、大体1週間〜10日に1度、1/4〜1/2の量の水換えと水槽掃除を行います。
まずはフィルターやライトの電源を切ります。この段階で軽いパニックを起こす事があるのですぐにフタを外さす少し様子を見ます。落ち着いた様子であればフタを外して水槽掃除を始めましょう。
まずは水槽面についたヌメリやコケ等の汚れをメラミンスポンジやスクレイパーを使って落としていきます。
水草が伸びすぎていたりコケが生えたり枯れ葉がある場合はトリミングをして余分な子株や不要な葉を切り取って整えてあげましょう。
この時水草や切り取った葉の影にデルモゲニーが隠れている事があるため、トリミングする時や不要な葉を回収する時に巻き込まないように注意してください。
フィルターの揚水パイプやストレーナーは意外とヌメリ等の汚れで詰まりやすいので水換えの時に外して専用のブラシで擦り、汚れを落として詰まりを解消しましょう。
掃除がある程度終わったら、クリーナーポンプで水ごと汚れを排出していきます。この時、デルモゲニーを驚かせないように急な動きはなるべく避けるようにするのが無難です。
水を捨て終わったら、あらかじめカルキ抜きをし、水温を合わせた新しい水をゆっくり静かに水槽に足していき、全ての器具を戻して電源を入れたら水換えと掃除は終了です。
フィルターの濾過槽の掃除は大体1ヶ月に1度くらいに行いますが、投げ込み式フィルター、スポンジフィルター、外掛け式フィルター、パワーフィルターは一体型の濾過材である事が多くウールの部分に汚れが詰まりやすいため、定期的に飼育水で洗って汚れを落とします。
濾過材の傷みや汚れが酷くなってきたら新しい物と交換しましょう。外部式フィルター、上部式フィルターのウールマットも目詰まりしやすいので、こちらも同じように洗い、繊維の傷みや汚れが酷くなってきたら新しい物と交換します。
生物濾過材を洗う場合は飼育水で軽くすすぐようにして洗い、バクテリアが減りすぎないように注意しましょう。
3,デルモゲニーがかかりやすい病気と治療方法について
変わった見た目の熱帯魚の中でも比較的飼育難易度が低いデルモゲニーですが、1度病気にかかってしまうと治療に使う魚病薬や塩によってゴールデンな体色を失ってしまう事も多い他、体が小さい分長期の治療に耐えられない事もあります。

①白点病

気付いたらしれっと出てる事もある病気です。ノーマル体色のデルモゲニーだと見つけやすいですが、ゴールデンタイプだと体色が仇となって気付くのが遅れる場合もあります。
症状は小さな粒々した白点がヒレや体表に現れ、放置していると徐々に体全体に拡がっていき病魚は弱って死んでしまいます。
治療には「塩水浴」か「薬浴」を行います。
塩水浴の場合は水10Lに対し50gの塩を混ぜて作った塩水を治療用水槽に作り、そこに病魚を移して治療します。
1週間に1度、約半分の量の水換えを行い、新たに塩水を作って水槽に足します。
薬浴の場合はマラカイトグリーン、メチレンブルー、アグテン、グリーンF系の魚病薬を使います。治療用水槽に規定量の魚病薬を投薬し、病魚を移します。
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水換えは、メチレンブルー、マラカイトグリーン、グリーンFの場合は1週間に1度、グリーンFクリアーは2週間に1度、アグテンは3日に1度の間隔で約半分の量の水換えを行い、新たに投薬します。治療は体表やヒレについた白点が無くなるまで続けます。
②ウーディニウム症
コショウ病、ベルベット病とも呼ばれる病気で、発症すると体表やヒレに白〜淡黄色の粉状の付着物が現れ、ヒレをたたんで力無く泳いだり体を小刻みにプルプル震わせたりするようになります。
原因は主に水質の悪化や病気の魚を持ち込んでしまった事が挙げられますが、水槽やフィルターの掃除頻度が少ないと発症しやすい病気です。
治療には「塩水浴」か「薬浴」をします。
塩水浴の場合は、白点病の治療に使うのと同じように治療用水槽に塩水を作ったらそこに病魚を移して治療をします。
薬浴の場合はマラカイトグリーン、メチレンブルー、グリーンF系の魚病薬を規定量使い、こちらも白点病の治療時と同じように水換えを行います。
治療は体表やヒレについた粉状の付着物が無くなり、ヒレもしっかりと立て、泳ぎ方が正常に戻るまで続けます。
③エロモナス症
症状によって「松かさ病」「穴あき病」「ポップアイ」と呼ばれる病気であり、感染力の強さ、治療の難しさ、死亡率の高さから忌まわしい病気です。
初期段階では体表やヒレに充血が見られたり、ウロコが若干逆立つ事で体の一部がふっくらしたように見えます。
治療には薬浴を行います。パラザンD、観パラD、エルバージュ、グリーンFゴールドを治療用水槽に規定量投薬し、そこに病魚を移して治療します。
水換えは5〜7日に1度、半分の量の水換えを行い、新たに投薬します。エロモナス症はかなりしつこい病気であり、1度かかると治療にも時間がかかるためゴールデンデルモゲニーの体色は治療によってほぼ確実に失われてしまいます。
発症させないように、キレイな水質を維持するように努めましょう。
☆朗報!にっくきエロモナス症に効果的な餌!?
とにかく厄介極まりないエロモナス症の原因は「エロモナス・ハイドロフィラ」という常在菌です。
水質の悪化によって魚達の体力が落ちてしまった時にバランスが崩れ、エロモナス症が発症してしまいます。
ですが、最近は人工飼料の中に「納豆菌」や「ひかり菌」、「GB菌(ガーベッジバスター菌)」等の善玉菌を配合したり「ニンニク」を配合して免疫力を高める等の工夫が施されている商品も販売されています。
特に善玉菌は体内に入ると腸内環境を整えて餌の吸収率を上げたり免疫力を上げる他にも水槽内にいるエロモナス菌のような悪玉菌を抑制する働きがあります。GB菌も食べ残しを分解してくれるため、水質の悪化を抑制してくれます。
デルモゲニーの繁殖について

「サヨリって水槽で繁殖できるの!?」
と思う方もいらっしゃると思いますが、デルモゲニーは意外にも水槽内で繁殖を狙う事ができます。

①デルモゲニーの繁殖形態と雌雄判別の方法は?
「こんな細長い魚のどこを見るんだ!?」
と思うかも知れませんが、実はデルモゲニーはグッピーやプラティと同じ「卵胎生」の繁殖形態をとる魚なのです。
そのため本来のサヨリのように産卵するのではなく、とても小さな稚魚を10〜20匹、多い時は30匹近く出産します。
オスの特徴
- 尻ビレの前半部分が若干尖っており「交接器」となっている。
- メスよりスマート。
- 繁殖が可能になるとメスを巡って小競り合いをするようになる。
メスの特徴
- 尻ビレが尖っていない。
- お腹がふっくらとしている。
- 基本的に小競り合いをしない。
②繁殖をさせるためには?
デルモゲニーの繁殖自体は健康に育った雌雄がいればそんなに難しいものではありません。
むしろ大変なのは「出産後」。出産した後のメスはかなりの体力を使っているため、ブラインシュリンプやアカムシ等の栄養価の高い餌を与えて労ってあげましょう。
産まれた稚魚は4〜5mm程のまるで糸屑のような華奢な姿をしているため、与える餌は稚魚用パウダーフードとPSB、可能であればゾウリムシ等の微生物を与えます。

最近では稚魚の餌用として微生物(インフゾリア)を販売しているショップもあり、通販で購入もできるので稚魚の生存率を少しでも上げたい方は必見です。
また、稚魚の隠れ家も非常に重要な要素となります。デルモゲニーは日淡のオヤニラミやカジカのように稚魚を守る事は無く、むしろ捕食してしまう事があります。
産まれたばかりの稚魚は泳ぎもたどたどしく、体も弱いため簡単に成魚に捕食されてしまいます。
成魚から稚魚達を守るためにも、根をたくさん出す「ホテイアオイ」や「アマゾンフロッグピット」のような浮草や「マツモ」「アナカリス」「ウォータースプライト」のような葉が細かく逃げ込みやすい水草を入れて隠れ家を作ってあげましょう。
③稚魚の餌の切り替え時は?
デルモゲニーの稚魚の成長は食べたい餌の栄養価によって多少バラつきがありますが、順調に育っていけば、生後1ヶ月半〜2ヶ月くらいには2cm近い大きさに成長します。
この頃になると、稚魚用パウダーフード以外の餌としてブラインシュリンプベビーを食べられるようになります。
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冷凍の物でも良いですが、卵から孵化させたばかりの生きたブラインシュリンプベビーは動きもあって嗜好性が高く、栄養価も高いので稚魚育成にはオススメの餌です。
☆ブラインシュリンプエッグも進化した!
ブラインシュリンプベビーを卵から孵化させるのは良いとして、ちょっと面倒なのがベビーが抜けた後の「卵の殻」です。
魚が食べられないし、この殻をチマチマ除去するのはかなり手間がかかります。
そんなアクアリストに朗報です!何と「キョーリン」様から奇跡のブラインシュリンプエッグが開発、販売されました。
その名も「イージーブライン」です。
この商品は一見普通のブラインシュリンプエッグで、孵化の方法も従来と変わりませんが、違いはここから!
何と特殊な加工方法によって卵の殻が「磁石にくっつく」ようになっているのです。
これなら今まで面倒だった卵の殻の除去も磁石で水面を撫でるだけで瞬時解決!栄養たっぷりのブラインシュリンプベビーを簡単に与える事ができます。
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④デルモゲニーのような特徴がある魚はいるの?

デルモゲニーはサヨリの仲間ですが、このサヨリの仲間の中に「コモチサヨリ」という種類がいます。
コモチサヨリは暖かい海や汽水域に生息している10〜13cm程の大きさをしており、デルモゲニーと同じように稚魚を出産する事で知られています。
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ゴールデンデルモゲニーの飼育環境と水質管理
ゴールデンデルモゲニーは口先が長く伸びた「ハーフビーク(サヨリの仲間)」で、水面付近を泳ぐ独特の小型魚です。水面を意識した環境づくりと、飛び出し対策が飼育の最大のポイントになります。適正環境を整えて長く楽しみましょう。
適正水質・水温パラメータ
弱酸性〜中性で飼育できますが、もともと汽水域にも生息するため、少量の塩を加えると調子が上がる個体もいます。水面を泳ぐ習性上、強い水流は嫌います。何より重要なのが「飛び出し対策」で、驚くと水面から飛び出すため、隙間のないフタが必須です。
| 項目 | 適正範囲 | 備考 |
|---|---|---|
| 水温 | 24〜28℃ | ヒーターで安定維持 |
| pH | 6.5〜7.5 | 弱酸性〜中性。少量の塩も可 |
| 水流 | 弱め | 水面が穏やかな環境を好む |
| フタ | 必須 | 飛び出し防止。隙間を塞ぐ |
| 水槽サイズ | 45〜60cm以上 | 水面の広さが重要 |
餌の種類と与え方
口が上向きで水面の餌を食べるため、浮上性の餌が適しています。沈んだ餌は食べにくいので、浮くタイプの小型フードや、水面に落とした冷凍餌を与えます。生きたアカムシやイトミミズへの食いつきも良好です。
| 餌の種類 | 頻度 | ポイント |
|---|---|---|
| 浮上性の小型フード | 1日1〜2回 | 主食。水面で食べやすい |
| 冷凍赤虫・ブラインシュリンプ | 週2〜3回 | 嗜好性が高い |
| 生き餌(イトミミズ等) | 適宜 | 食いつき抜群・餌付けに有効 |
デルモゲニーの混泳・繁殖と長く飼うコツ
温和な魚ですが、オス同士は口先を使って小競り合いをすることがあります。卵胎生で稚魚を直接産むため、繁殖も比較的観察しやすい魚です。
混泳の相性
| 相性 | 相手の例 | 理由 |
|---|---|---|
| ◎ おすすめ | 小型ラスボラ、テトラ、コリドラス | 遊泳層が違い干渉しにくい |
| ○ 条件付き | メダカ、ミナミヌマエビ | 水面が競合しないよう注意 |
| × 不可 | 大型魚、気の強い魚 | 捕食・ストレスの恐れ |
卵胎生繁殖のポイント
デルモゲニーはメダカやグッピーと同じ卵胎生で、メスが稚魚を直接産みます。妊娠したメスはお腹が膨らみ、出産が近づくと落ち着ける場所を求めます。産まれた稚魚は親に食べられることがあるため、水草を密に植えるか、産卵箱で隔離すると生存率が上がります。稚魚は最初から泳げますが口が小さいので、ブラインシュリンプ幼生や微細な餌を与えます。
ゴールデンデルモゲニー飼育のよくある質問(FAQ)
Q. デルモゲニーは飛び出しますか?
A. はい、よく飛び出します。水面付近を泳ぐ習性があり、驚いたり跳ねたりした拍子に水面から飛び出します。隙間のないフタを必ず設置し、エアチューブの通し口なども塞いでください。飛び出し事故は最も多い死亡原因のひとつです。
Q. 汽水で飼う必要がありますか?
A. 純淡水でも飼育できますが、もともと汽水域にも生息するため、少量の塩(比重1.002〜1.005程度)を加えると調子が上がる個体もいます。淡水で販売されていた個体はそのまま淡水で飼って問題ありません。重要なのは水質の安定です。
Q. 何を食べますか?
A. 口が上向きで水面の餌を好むため、浮上性の小型フードが主食です。冷凍赤虫やブラインシュリンプ、生きたイトミミズなどへの食いつきも良好です。沈んだ餌は食べにくいので、浮くタイプを中心に与えてください。
Q. 繁殖は簡単ですか?
A. 卵胎生で稚魚を直接産むため、メダカやグッピーに近い感覚で繁殖を楽しめます。ただし親が稚魚を食べることがあるため、水草を密にするか産卵箱で隔離すると生存率が上がります。稚魚は口が小さいので微細な餌を用意しましょう。
Q. 複数飼育できますか?
A. できますが、オス同士は口先を使って小競り合いをすることがあります。オス1匹に対してメス複数の構成にするか、広い水槽で飼うと争いが減ります。基本的には温和な魚なので、過密を避ければ群泳を楽しめます。
Q. ヒーターは必要ですか?
A. 必要です。適水温は24〜28℃で、日本の冬は水温が下がるためヒーターは必須です。低水温は体調不良の原因になります。サーモスタット付きヒーターで一定に保ってください。
Q. 寿命はどのくらいですか?
A. 適切な環境で2〜3年程度です。安定した水質、適温、飛び出し防止、バランスの取れた給餌が長生きの条件です。水面性の魚なので、水面の汚れ(油膜)にも注意し、こまめな換水を心がけてください。
Q. 水面に油膜が張ります。問題ありますか?
A. 油膜は水面の酸素交換を妨げ、水面性のデルモゲニーには特に影響します。給餌量を見直し、水流を少し水面に当てるか、油膜取り器・エアレーションで対処しましょう。換水で改善することも多いです。
Q. 初心者でも飼えますか?
A. 水質の安定と飛び出し対策さえ守れば、丈夫で飼いやすい魚です。浮上性の餌を使い、フタをしっかり設置することがポイントです。卵胎生で繁殖も楽しめるので、メダカ飼育の経験がある方には特におすすめです。
Q. 水草は必要ですか?
A. あると望ましいです。特に浮き草は、水面性のデルモゲニーに安心感を与え、稚魚の隠れ家にもなります。ただし水面を覆いすぎると遊泳スペースが減るため、半分程度に留めるとよいでしょう。
デルモゲニーを長く楽しむための日々の観察
デルモゲニーは水面付近にいる時間が長いため、毎日の観察がしやすい魚です。口先(くちばし)は繊細で、レイアウトや混泳相手とのぶつかり合いで欠けたり傷ついたりすることがあります。欠けてもある程度は再生しますが、傷から細菌感染を起こさないよう、水質を清潔に保つことが大切です。また、痩せて見える、水面でじっとして動かない、口先を頻繁に水面に出すといったサインは、水質悪化や酸欠の可能性があります。早めに水換えとエアレーションを見直しましょう。水面の魚だからこそ、油膜やゴミが溜まりやすい点にも注意し、こまめなメンテナンスで美しい金色の体を保ってあげてください。
水面をすべるように泳ぐゴールデンデルモゲニーは、見ているだけで癒される個性的な魚です。飛び出し対策と水質管理さえ押さえれば、卵胎生の繁殖まで楽しめます。ぜひあなたの水槽に、水面を彩る一匹を迎えてみてください。
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まとめ

今回は飛び出しやすいけど変わった見た目と金ピカの体色が美しいゴールデンデルモゲニー(デルモゲニー)について皆様にご紹介させていただきました。
デルモゲニーは一見華奢ではありますが、飼育ポイントを守り、飛び出し対策さえ取れれば飼育しやすい熱帯魚です。
また、臆病な面はありますが、大切に飼育すると飼い主を覚えて寄ってきたり、餌の時間になると水面をパクパクして餌をおねだりする事もあります。
病気さえしなければ眩い金ピカボディーを長く楽しむ事もでき、その見た目も相まって注目の的となる事でしょう。
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