おすすめテトラ15選のご紹介

「熱帯魚を飼う」という事は、その人の好みが種類や水景に反映されるものだと思います。
ですが、「初めて」飼育を開始する時はどうしても種類に悩む方も多いと思います。
グッピーやプラティは初心者向けでも、好きな色を選んで水槽で楽しむという流れができやすいのですが、テトラことカラシンの仲間はそうはいきません。
種類によっては混泳が難しくなる小競り合いや食害があります。
それでもキビキビと元気良く泳ぐ姿や群泳がカラシン類の大きな魅力となっています。
今回は初めての熱帯魚にカラシンの仲間を選んだ方向けに、
筆者が温厚な性格で初心者でも安心して飼育でき、体色も美しいオススメのテトラをご紹介したいと思います。
それでは、各カテゴリーに分けて5種類ずつ紹介していきたいと思います。
オススメの細身系のテトラの仲間
細身系テトラのポイント
大人しい種類が多く、群れを作るので複数匹を導入して群泳させると美しさがより際立ちます。
1、 ネオンテトラ

「いかにも熱帯魚」という見た目のテトラです。
ペットショップでほぼ必ず売っている種類です。
最大3cm程でブルーネオンのラインと下半分の赤い色彩が特徴です。
導入時の水合わせに気を付ければとても丈夫で群泳も美しいです。
2、 カージナルテトラ

ネオンテトラより少し大きい4cm程に成長するテトラです。
こちらもほぼ必ず売っているので入手も簡単です。
色彩はネオンテトラに似ていますが、体型はややスマート。
ネオンラインは少し幅が広く、腹部の赤みの範囲も広いため、少し派手に見えます。
群泳も美しく、導入時に気を付ければとても飼いやすい種類です。
3、 グリーンネオンテトラ

前述のネオン、カージナルテトラと並んで「ネオン御三家」とも言えるテトラです。
大きさはネオンテトラより少し小さい2.5cm程です。
腹部の赤みが一番少ない分ネオンラインは一番目立ちます。
群泳させると爽やかで清涼感のある美しさです。こちらもほぼ必ず売っているので入手もしやすく、導入時の水合わせに注意すれば飼育は簡単です。
水草の新芽を齧ってしまいますが、そんなに目立つ被害ではないので気にしなくても良いと思います。
4、 レッドテトラ(アマンダエテトラ)

2.5cm程の小さなテトラです。
全身透明感のあるオレンジ色が魅力です。
水草を植えた水槽での群泳は、水草の緑とお互いに引き立て合うのでとても美しいです。
導入直後は薄い黄色のような色ですが、慣れれば前述の通りの体色を見せてくれます。
5、 ハセマニア(シルバーチップテトラ)

4〜5cm程の大きさのテトラです。
各ヒレの先端に白い模様があり、意外と目立ちます。
最初は薄い黄色っぽい体色ですが、慣れてくると飴色のキレイな体色に染まっていきます
入手しやすいだけでなく、とても丈夫な種類です。
オススメの体高のあるテトラの仲間
体高のあるテトラのポイント
体高がある分一匹一匹がとても目立ちます。「フィンスプレッティング」というヒレをいっぱいに広げて自らを誇示する姿はとてもキレイです。
1、 プリステラ
体長4cm程の古くから親しまれる人気のテトラです。
大人しい性格と背ビレの模様、赤い尾ビレが特徴です。
派手さはないですが、どこか清楚な印象のある種類です。入手もしやすくて丈夫です。
2、 レモンテトラ
そのコロッとした体型と黄色い体色が相まってレモン感満載のテトラです。赤い目も魅力的です。
大きさは4cm程で、こちらも入手は容易です。
導入直後は怯えて色が薄くなりますが、慣れれば泳ぐレモンと化します。
3、 レッドファントムテトラ
どこか厨二病感のある名前と赤い体色、大きなヒレが特徴の派手なテトラの仲間です。
大きさは4cm程で、複数で飼育するとフィンスプレッティングを頻繁に行います。
飼育も入手も簡単ですが、少々値段の張る「ルブラ」というタイプの体色は更に濃い赤に染まり、水槽内でもよく目立つ存在になります。
4、 ブラックファントムテトラ

またも厨二病感のある名前のテトラです。大きさは4cm程。
黒い大きなヒレと黒紫色の体色はドレスを纏ったようと形容される程で、どことなく漂うゴシック感が魅力です。
こちらも入手、飼育ともに簡単で、調子が良いと頻繁にフィンスプレッティングを見せてくれます。
5、 ロゼウステトラ(イエローファントムテトラ)
またファントムか!と思われるかも知れませんが、とても魅力的な種類です。
前述のファントム系よりヒレは小さいですが、飼い込んだ個体の体後半部の赤の発色や体の黄色い発色はメリハリがあって美しく、性格も穏やかで丈夫なため高い人気を誇ります。
ポピュラーじゃなくて、ちょっと変わった種類が良いという方のためにも、番外編を紹介したいと思います。
初心者でも飼える、ちょっと個性的なテトラ
個性的なテトラ
体色が他のテトラと似付かず派手に輝いていたり、入手が難しかったりするレアモノ個性的なテトラのご紹介です。
1、 ロレットテトラ
とても丈夫で大人しいだけでなく、赤い尾ビレに飴色の体色、体の中央を金の細いラインと幅広のブラックラインが入り、その中はキラキラと星空のように輝く小型美種です。
常に売られている種類ではないので入手は少し時間がかかります。珍しい系の中では安価な部類に入ります。
2、 ヴィルマエテトラ
飴色の体色に金と黒のラインが入るテトラです。
調子が良いと各ヒレも淡いブルーに色付き繊細かつ上品な美しさが魅力です。
4cm程の大きさで、一旦水に慣れればとても丈夫です。
食いしん坊なので餌の与えすぎには注意が必要です。
3、 コーヒービーンテトラ
ヒレの小さなファントム系のテトラです。
体にコーヒー豆のような大きなスポットがあるのが特徴です。
飼い込めば各ヒレが赤く色付き、体色も透明感のあるレンガ色になります。
最近見る機会が増えたので入手はしやすくなってきました。
4、 ファルゴテトラ
5cm程の大きさのテトラです。
精悍な顔付きに違わず少々気が強いです。
その体色は光の角度でグリーンにもパープルにも輝き、調子が良いと各ヒレが赤く染まる個性的で美しい種類です。
入手には少々時間がかかるものの、隠れ家をたくさん用意すれば複数飼育も可能な種類です。
5、 テトラオーロ
3cm程の大きさでやや暗い銀色の体色のテトラです。
「ここに来て地味」と思いきや、飼い込まれた個体はヒレが白く色付いて長く伸び、体色も黄色みがかり、とても美しくなります。
丈夫で入手しやすいですが、可能であるならワイルド個体がかなり顕著ですのでオススメです。
ちなみに「オーロ」は現地の言葉で「黄金」という意味です。
まとめ

今回はテトラ飼育歴の長い筆者が、テトラ(カラシン)を飼いたい初心者の方にオススメの種類をピックアップしてみました。
より詳しいネオンテトラの飼育方法を確認されたい方は、下記記事も参考にしてみてください。
他にも飼いやすくて魅力的な種類がたくさんいますが、
初心者の方であっても大好きな種類を大事に迎え入れてくれるのなら、どんな種類からだって始められるのだと思います。
今回はちょっとした参考程度で認識していただければ、筆者も嬉しく思います。