淡水熱帯魚

【混泳には注意】チャカチャカ・チャカ・バンカネンシスの生体について解説!【底砂は大磯砂】

‐チャカバンカネンシスとチャカチャカについて‐

画像引用元:未来アクアリウムヤフー店

チャカチャカについて書く前にまず、皆さんを混乱させないよう触れておくことがあります。

ざくっり申し上げると今現在国内で流通している「チャカ・チャカ」には概ね2種類います。

一種はこれからお話しする、

正式名称「チャカ・バンカネンシス」通称「チャカ・チャカ」です。

そしてもう一種

正式名称「チャカ・チャカ」こちらの種は「インドチャカチャカ」と言った商標がつくこともありますが、基本的には「チャカ・チャカ」という名前で流通することが多いです。

非常にややこしい!

両者とも「ナマズ目チャカ科」の近縁種ですが、サイズや生息地など大きな違いがあります。この2種類は共通して「チャカ・チャカ」という名でショップでは扱われていることが多いので注意して下さい。

これは「チャカ・バンカネンシス」が古くから流通されている商用魚としてメジャーな魚であり、その時分から呼称しやすく語呂がいい「チャカ・チャカ」と呼び始めてしまったことが原因とされています。

ただインドチャカチャカは30~40㎝と大型になることや流通量が極めて少ない(筆者は当該魚が販売されているのを一度も見たことがありません)マイナー魚なので、

一般的にチャカチャカ = チャカバンカネンシスと考えて問題ありません。

チャカチャカ = チャカバンカネンシス

とまあかなりこの魚の呼称については現状ややこしい問題がありますが、ここでは最もメジャーなチャカ科のチャカ・バンカネンシス(以降チャカチャカと表記します)について述べていきたいと思います。

 

‐チャカチャカについて‐

画像引用元:未来アクアリウムヤフー店

全長は成魚になると15~20㎝ほどになります。

こげ茶色・茶褐色一色、体の横幅と同じくらいの異様な大きさの口が本種の最大の特徴です。大きさは中型魚に位置し、マレーシア・インドネシアなどの東南アジアに分布しています。

水温は25℃~27℃、水質は他のナマズと同様弱酸性を好みますが、中性でも過剰に神経質になる必要はありません。

その大きな口と、あたかも水底に沈んだ枯葉・底砂のような見た目・体色ををしており、待ち伏せ型の捕食者という奇異な特徴を併せ持ちます。

目は申し訳程度に小さな点があり視力は弱く、周囲の水の流れや餌については、感覚器ともいわれる体表に無数に生えた「ひげ」を使い認識しています。

完全な底生魚で、現地では砂ではなく完全な泥の中に隠れています。周囲にその体色で溶け込み、じっと動かずに自らに近づいたエビなどの甲殻類・水生昆虫・両生類そして他の魚を捕食します。

 

‐実際の飼育について‐

お値段はまちまちです。筆者が高校生の頃は熱帯魚専門店で10㎝ほどの個体を980円で購入しました。

ただ基本的に大型の個体はそれに比例し市販価格が上がるので、一概には断定できません。

ECサイトや通販、大型チェーン店などは高額になるようです。この記事を書くにあたり、自宅周辺のペットショップをリサーチしましたが、取り扱っていたのは5軒中1軒のホームセンターのみで20㎝ほどのかなりの大型個体が3980円で売っていました。命の値段は見解が多岐になるので難しい問題ですね。

底砂の重要性

本種を飼育する際に最も重視するのが底砂です。流木などのシェルターもあればベストですが、本種は潜りたがりの生き物なので必ずしも必要とは感じません。

一般家庭の水槽で「泥」を使うのはメンテナンス・飼育環境やその他もろもろの点でほぼ不可能に近いと思います。

私自身一度、好奇心から小型水槽で泥の底砂を試したことがありますが一瞬で外掛け式フィルターが目詰まりし、水漏れをしてしまいました。

ただ彼らは一般的にナマズの仲間としては体表が固いのでスタンダードな大磯砂でも全く問題がありません。田砂などの目の細かい砂もいいかもしれません。特に田砂は明るい黄土色なのでチャカチャカの安否や観察をするのに向いています。チャカチャカと田砂の色が違いすぎ落ち着かないのではと思いますがそれはあくまで人間の感じ方でして、当のチャカチャカは前述のように視力が弱いので浮足立つことはありません。

 混泳・エサについて

餌については口に入るサイズでしたら必ず食べます。まさかサイズ的に無理だろうなと過去一時的に、水替えの際7~8㎝のウーパールーパーを同居させたことがありますが、チャカチャカに触れるや否や一瞬で丸のみにされてしまいました。

泣!

ですので混泳に関しては最低限口の横幅より大きな魚を選び、トラブルがないように導入初期はしばらく注意深く観察してください。コリドラスなどの生活圏の被る魚にも同様な注意が必要で、よく聞く話として飲み込んだはいいものの魚のひれで口腔内・食堂が傷ついたり、大きすぎて食滞(消化不良)が起き、両魚とも共倒れになり死亡してしまう事例があります。

これらの点に気を付ければ餌に関しては余り悩むことはないでしょう。扁平な頭の上に沈下製の人工飼料を落としてあげだけでも即座に食らいつきますし、工夫次第では他の人工飼料も問題なく食べてくれます。たまには冷凍川エビ・ザリガニ・カワサギなど栄養価に富むものを与えるのもいいかもしれません。

水温や繁殖

すでに述べたように適正水温は概ね25℃~27℃ですが、こと繁殖を狙うならば2℃~3℃下げましょう。雌雄の判別はほぼ外観からは不可能で、かろうじて成熟したメスが抱卵している状態で確認しうることがあります。

繁殖方法としては、60~90㎝規格の大型水槽に5~10匹ほどの成魚を飼育し水温のメリハリをつけてあげましょう。徐々に水温を下げ疑似的に季節の変化を演出します。この水温の変化でチャカチャカのホルモンバランスが変わり、繁殖モードに切り替わります。

成熟したチャカチャカはペアを作り、流木のうろ・土管の中などに一粒一粒卵を産み付け、メスないしは夫婦で清涼な水を卵に送ったり、卵を狙う外敵から防衛したりと献身的に子育てをします。稚魚が孵化すると各々独立します。稚魚の餌としては最初は切り刻んだイトミミズ、赤虫などをあげて見て下さい。

繁殖例は国内外問わず数多く事例がありますが、偶発的なものが多く、また難易度もかなり高めです。

繁殖できたら君もチャカチャカマスター!

 

‐まとめ‐

チャカチャカはほぼビクとも動かず体色も地味なので鑑賞という観点からは地味な魚です。ですがその奇異な出で立ちや生態・性質から奇魚・珍魚マニアやナマズマニアに多くの人気があります。

ショップで出会いがあればぜひ貴方の水槽の家族の一員として迎えてみてはいかがでしょうか。