エンドラーズはどんな魚?
エンドラーズ・ラグナデパトスオレンジは、
体側のオレンジ色と黒、緑色のコントラスト、細身のボディー、ソードテールが印象的な、
ベネズエラ(中南米)に生息する卵胎生メダカでグッピーの原種と言われています。
サイズは成魚のオスで2センチ位、メスで3-4センチ位です。
卵胎生メダカは卵を体内で孵化させて稚魚を産み落とすので、水槽内での繁殖が容易です。
非常に活発に泳ぎ回り、運動量は豊富です。
体色について
基本的にオスはオレンジ色と黒色、緑色のボディーですが、
背中に青色のあるものや、尾びれの輪郭にオレンジ色や黒色の縁取りのあるものなど個体差が楽しめます。
一方メスはグレーの地味な色です。
筆者は2012年に「ジャパンブルーソードテール」という、
メタリックブルーのボディーとレオパード柄のソードテールを持つグッピーを2ペア混泳させたので、雑種交配しており、
今でもボディーにグッピーのメタリックブルーをもつエンドラーズ(※上画像の〇の中)が稀にでてきます。
グッピーのブルーリボンを混泳させたこともあるのですが、リボンのタイプは増えることがありませんでした。
おそらく、尾びれがリボンのタイプは速く泳げないので淘汰されてしまったのだと思います。
飼育環境の紹介
エサについて
熱帯魚用フード(価格、形状に関わらず何でも)、ブラインシュリンプからエビ用のえさまで何でも食べます。
エサの与え方
フードタイマーで8回/日 クランブルタイプとフレークタイプを混ぜて与えています。
泳ぎの遅い底にいる魚(混泳魚のラミレジー)も食べれるように配慮しているのですが、ほとんどエンドラーズが食べています。
水槽のサイズ
エンドラーズは運動量が多いこと、水質維持の観点から45センチ以上が推奨です。
筆者の水槽は90×90×45センチです。
200匹位のエンドラーズがいると思います。
水質
推奨は弱アルカリ性~弱酸性となっており、現在の飼育水槽は㏗6.4の弱酸性をキープしています。
水に馴染めば問題なさそうです。
※水中の亜硝酸塩(NO₂)が10㎎/Ⅼを超えると吻上げ状態になり危険なので、その時は水槽水の全替えをしなければなりません。
底砂
我が家はソイル100%です。
厚さは2センチ~5センチ位、後ろにいくほど厚めにしいています。
水草
我が家の水槽には
- アマゾンソードナローリーフ
- エキノドルス
- アヌビアスナナ
- ブセファンドラ
を置いています。
流木と石をいれたレイアウト水槽
流木はメンテナンス部隊のヤマトヌマエビが隠れ家?にしているようです。
エンドラーズはエビには無関心です。
エアレーション
昼間はCO₂を添加しているので、夜間のみエアレーションしています。
LEDライトの90センチと45センチを各1台と水槽用のファンを設置しています。
温度調節で気をつけること
至適温度は22度―28度となっていますが、23℃を下回ると、白点病が発生しやすいです。
春先~初夏にかけて、昼間の気温は高くても朝方冷える日があるのでヒーターは25℃設定で入れたままにしています。
飼い方のコツ
雌雄がそろっていれば簡単に繁殖でき、グッピーを混泳させると交雑種が楽しめます。
ただし、愛好家の中にはグッピーとの混泳には(簡単に交雑してしまうことから)否定的な意見もあるようです。
性質は穏やかで、他の熱帯魚と混泳できますが、混泳魚のタイプに注意が必要です。
エンドラーズは動きが速く、食欲も旺盛なので他の熱帯魚にエサがいきわたるよう工夫が必要になります。
とか、
ですね。
繁殖方法
雄雌の見分け方
- オスはオレンジ色と黒色などを基調にした色鮮やかな細身の体
- メスはグレーで腹部がふっくらしている
ため、雌雄の判別は容易です。
雌雄そろえるだけで、勝手に増えていった印象です。
グッピーと違い、親魚が稚魚を食べるようなことはなく、稚魚の隔離はしなくても大丈夫です。
また、ブラインシュリンプがなくても稚魚は育ちます。
とはいえ、ブラインシュリンプを与えると、稚魚の成長スピードが速くなります。
ブラインシュリンプについて詳しくはこちらの記事で解説しております。
まとめ
エンドラーズは水質にうるさくないので、水替えの頻度は1回/週、飼育水量の1/3交換でも大丈夫で飼育・管理が簡単です。
私の水槽では週2回、50Ⅼ/回の水替えをしており、飼育水の亜硝酸は0㎎/Ⅼを維持しています。